【藤井寺工科高校ってどんな高校?】偏差値・3つの専門系・就職実績|大阪府藤井寺市

藤井寺市にある公立の工科高校です。機械系・電気系・メカトロニクス系の3つの専門系があり、1年生は共通で学んで2年生から系を選びます。卒業生の8割以上が就職し、2025年度の就職内定率は100%。トヨタ自動車・日本製鉄・関西電力・近鉄などへ進んでいます。在学中に第三種電気主任技術者や電気工事士といった国家資格を取る生徒がいる学校です。

基本情報(早わかり)

正式名称大阪府立藤井寺工科高等学校(ふじいでらこうかこうとうがっこう)
区分公立(大阪府立)・共学/全日制
設置学科工業に関する学科=機械系・電気系・メカトロニクス系(入試はこの3系をまとめた総合募集)
所在地大阪府藤井寺市御舟町10番1号
募集人員(2026年度入試)175名(3系の総合募集)
偏差値の目安(2026)38
在籍者数456名(1年178名・2年135名・3年143名/2026年5月1日時点)
沿革1963年(昭和38年)に大阪府立河南工業高等学校として開校 → 1967年(昭和42年)藤井寺工業高等学校へ改称 → 2005年(平成17年)藤井寺工科高等学校へ
創立記念日6月6日

アクセス・地図

住所〒583-0021 大阪府藤井寺市御舟町10番1号
電話072-955-0281(代表)・FAX 072-939-0098
最寄り駅近鉄南大阪線「藤井寺」駅から東へ約650m
羽曳野・南河内から近鉄南大阪線で古市から2駅、駅を降りて東へ10分ほどです。羽曳が丘からは通学時間の目安でおよそ35分で、このシリーズで扱う学校のなかでは近い部類に入ります。通学は徒歩・自転車・公共交通機関に限られ、自動車・単車・原付・電動バイク・電動キックボードでの通学はできません

※地図は住所をもとに表示しています。正門・通用門の位置は学校公式サイトでご確認ください。

どんな高校?

1963年(昭和38年)に大阪府立河南工業高等学校として開校しました。1967年(昭和42年)に藤井寺工業高等学校へ、2005年(平成17年)に現在の藤井寺工科高等学校へと変わっています。
設置されているのは機械系・電気系・メカトロニクス系の3つの専門系です。入試はこの3つをまとめた1つの枠(総合募集)で行い、1年生のうちは全員が共通科目と「工業技術基礎」を学んで、2年生に上がるときにどの系に進むかを選びます。それぞれの系には、専門性をさらに深める深化コースと、大学・専門学校への進学をめざす接続コースが置かれています。
3年生では全員が「課題研究」に取り組みます。学校の紹介ページには、電気工事チーム(2階建ての住宅模型を製作)・無線機研究チーム(赤外線を使った通信機)・Pythonでゲーム制作チーム(音楽作製ソフト)・イチゴの水耕栽培チーム(水量の調整をコンピュータで制御)といった班が挙げられています。
令和2年度からは問題解決型授業(PBL)を導入し、令和4年度にはeスポーツ部(同好会)が専門学校との連携で立ち上がりました。大阪府から「実践的技能養成重点型校」の指定を受けており、資格取得のサポート体制が置かれています。学期は2学期制です。

📌 注意:同じ藤井寺市にある「藤井寺高校」(大阪府立藤井寺高等学校・普通科)とは別の学校です。こちらは工業系の「藤井寺工科高校」で、学ぶ内容も進路の形も違います。藤井寺高校については別の記事で紹介しています。

校風・特色

教育方針は「広い教養と豊かな情操をそなえた国際社会で活躍できる実践的技術者を育成する」こと。そのために「強い責任感とたくましい実行力を養う」「個性の伸長をはかる」「誠実にして勤労を尊ぶ精神を養う」「協調性に富み、互いに敬愛する精神を養う」「質実剛健、明朗闊達の気風を養う」の5つを掲げています。
学校が公表しているアドミッションポリシー(求める生徒像)は、「機械、電気、メカトロニクスに関する『ものづくり』に対して興味・関心があり、技術・技能を身につけたい生徒」「検定・資格取得等にチャレンジし、失敗からも学べる生徒」「学校内外の諸活動(部活動、生徒会活動、学校行事、職業体験等)にチャレンジし、将来に向けて経験を積める生徒」「基本的生活習慣を身につけ、ルールやマナーを守る生徒」の4つです。
資格の扱い方に、この学校の考え方がよく出ています。学校は「資格取得自体が目的ではなく、それに向かって頑張る姿勢や協力して教えあうことに励む集団の育成に力を注いでいます」「資格取得による成功体験をさらなる自信とチャレンジ精神につなげることを大切にしています」と説明しています。
生活面では、工科高校であることから「社会人にとって必須のビジネスマナーを身につける」という考え方が生徒手帳に明記されています。身だしなみについては「自分がしたい服装」ではなく「相手に好印象を持たれる服装」と書かれており、頭髪のパーマ・脱色・染色は禁止、エクステ・指輪・ピアス・ネックレス・ブレスレット・ミサンガ・タトゥー・化粧・カラーコンタクト・口紅・マニキュア・マスカラ・まつげエクステなどもできません。携帯電話・スマートフォンを使ってはいけない場面で使った場合は、預かり指導になることがあります。アルバイトは届出制です。
部活動は、体育系が陸上競技・水泳・硬式野球・硬式テニス・ソフトテニス・サッカー・バレーボール・バスケットボール・卓球・剣道・日本拳法、文化系が軽音楽・写真・囲碁将棋・コンピュータ・美術・生命科学・生産技術・eスポーツ・卓上遊戯です。学校行事には、一般的な行事のほかに校内企業説明会・OBキャリアトーク・企業見学が組まれています。制服は令和4年度にリニューアルされました。

出典:学校公式サイト ほか(学校が公表する教育方針にもとづく記述です)

コースと偏差値(2026年・目安)

コース・学科偏差値の目安
機械系・電気系・メカトロニクス系(総合募集)38(参考値)

出典:当塾が五ツ木模試の資料をもとに整理した合格目安です(五ツ木は大阪の中学生が受ける主要模試)。

卒業後の進路(公式データ)

藤井寺工科高校は就職が進路の中心です。大阪府が公表している卒業生の進路内訳(実人数)の直近3年は次のとおりです。

進路先2024年春
(119名)
2025年春
(93名)
2026年春
(117名)
就職96名77名100名
4年制大学3名5名4名
専門学校等13名8名11名
その他7名3名2名
就職の割合81%83%85%

※進路内訳は実人数(合計=卒業者数)。大阪府の表記では令和5・6・7年度です。割合は当塾が計算しました。短期大学は3年とも0名です。出典:大阪府「ERABO(大阪府公立高等学校・支援学校検索サイト)」大阪府立藤井寺工科高等学校のページ。

🔍 この数字の見方:8割以上が就職し、大学へ進むのは毎年3〜5名です。学校が公表している2025年度の就職内定率は100%でした。普通科の高校とは進路の形がはっきり違います。「高校を出て働く」ことを前提に3年間を組み立てる学校だと見ておくのが正確です。

主な就職先(2025年度の内定実績から)

学校が公表している就職先には、自動車・鉄鋼・電力・鉄道の大手が並びます。

トヨタ自動車、本田技研工業 鈴鹿製作所、SUBARU 群馬製作所、三菱自動車工業 京都製作所、クボタ、小松製作所 大阪工場、住友電気工業 大阪製作所、カナデビア 堺工場、日鉄テックスエンジ 阪神支店、関西電力、関西電気保安協会、きんでん、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、日本貨物鉄道 関西支社(JR貨物)、JR西日本電気システム、ENEOS 堺製油所、カネカ、UDトラックス、イオンディライト 関西支社、京都府警察 ほか

出典:藤井寺工科高校 公式「2025年度進路実績」。学校案内リーフレットには、このほか大阪ガス・日本製鉄・JR東海・JR西日本も挙げられています。

主な進学先(2026年春)

四天王寺大学、大阪物療大学、追手門学院大学、太成学院大学、近畿職業能力開発大学校、大阪情報コンピュータ専門学校、ECCコンピュータ専門学校、OAC大阪自動車整備専門学校、東洋医療専門学校、大原簿記法律専門学校難波校 ほか(各1名)

出典:大阪府「ERABO」大阪府立藤井寺工科高等学校のページ(主な進学先・令和7年度実績)。

在学中に取れる国家資格(取得実績)

第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、第二種電気工事士、2級電気工事施工管理技士補、消防設備士甲種第4類、工事担任者 第二級デジタル通信、3級技能検定(機械加工・普通旋盤/機械検査/電気機器組立て・配電盤、制御盤組立て/電気機器組立て・シーケンス制御)、ガス溶接技能講習修了者、フォークリフト運転特別教育修了者(1t未満)

※学校は「令和6年度では、大人でも取得が難しい『第三種電気主任技術者』や『消防設備士甲種第4類』において多くの生徒が合格をしています」と公表しています。出典:大阪府「ERABO」同校のページ(取得できる資格)。

📊 以上は個別学習塾enが各校の公式発表(2026年10月時点)をもとに整理したものです。最新・正確な情報は各校の公式サイトでご確認ください。

入試の形と倍率(公式データ)

藤井寺工科高校は機械系・電気系・メカトロニクス系をまとめて1つの枠で募集します(総合募集)。系を選ぶのは入学後、2年生に上がるときです。

入試年度募集人員志願者数合格者数倍率
令和8年度(2026年春入学)175名175名175名1.00倍

出典:大阪府「大阪府公立高等学校入学者選抜における志願者数について」(令和8年度 一般入学者選抜・締切数)および大阪府「ERABO」同校のページ(前年度選抜結果)。

🔍 この数字の見方:令和8年度は志願者175名・合格者175名で、募集人員とちょうど同数でした。ただし志願者が募集人員と同じでも、合否は総合点で判定されます。極端に点が取れていない場合は不合格になることがあります。

合否の決まり方(一般入学者選抜)

要素満点中身
学力検査(当日点)450点国語・社会・数学・理科・英語を各90点
調査書(内申)450点9教科を各50点。中3の評定×6+中2の評定×2+中1の評定×2
総合点900点学校が選ぶ「タイプ」で当日点と内申にかける倍率が変わります
📝 enからの読み方:
① 当日点と内申が5:5で効きます(下の注記のタイプⅢ)。内申の取りこぼしがそのまま響くので、中3の提出物と授業態度を落とさないことが、ここでは学力検査と同じ重さを持ちます。
② 学力検査はA問題です(下の注記)。A問題は基礎的な内容が中心なので、苦手な単元を残さないことが、応用問題を解けるようになることより効きます。
③ 系を決めるのは2年生に上がるときです。1年生のうちは全員が共通科目と「工業技術基礎」を学びます。中学生のいまの段階で「機械か電気か」を決めきれていなくても出願できます。
④ 体験入学会は実習を1つ選んで受けられます(各コース10〜20名の定員)。学校説明会と体験入学会は別の行事で、内容が違います。

⚠️ 学力検査の問題の種類(A・B・C)と、当日点と内申にかける倍率の「タイプ(Ⅰ〜Ⅴ)」は、毎年度 大阪府が公表し、学校ごとに変わることがあります。受験する年度のものを必ず大阪府のホームページでご確認ください。参考までに、令和9年度(2027年春入学)入試について府が公表している藤井寺工科高校の内容は、国語・数学・英語とも「A問題」、タイプは「Ⅲ」(当日点と内申が5:5)です。

合格の目安

藤井寺市にある工科高校です。3つの専門系をまとめた1つの枠で募集するため、目安も1本になります。

コース・学科偏差値
(2026)
内申
9教科(45点満点)
定期テスト
5教科(500点)
実力テスト
機械系・電気系・メカトロニクス系3824〜2950〜58%40〜48%

五ツ木模試について:合格の目安はおおむね上記の偏差値帯と同程度です。正確な合格可能性(A判定)ラインは最新の五ツ木の進学資料、または個別学習塾enの面談でご確認ください。

⚠️ 数値の信頼度:偏差値は五ツ木模試の資料をもとにした当塾の目安です。内申・定期テスト・実力テストの数値は「enの指導経験にもとづく塾の目安」であり、学校が公表する公式基準ではありません。大阪の公立高校は、入試当日点+内申(調査書=中1〜中3の9教科評定/合計450点満点)の合計点で合否が決まります。学校が選ぶ「タイプ(Ⅰ〜Ⅴ)」により内申と当日点の比率が変わります。

個別学習塾enから見たこの高校

🌿 進路が「就職」にはっきり寄っている学校です。8割以上が就職し、就職先には自動車・鉄鋼・電力・鉄道の大手が並びます。在学中に第三種電気主任技術者や電気工事士といった国家資格を取れるのも、普通科にはない強みです。一方で大学へ進むのは毎年3〜5名なので、大学進学を考えているお子さまには向きません。「高校を出て働く」という道を前向きに選ぶご家庭にとっては、現実的で手ざわりのある選択肢です。 個別学習塾en(羽曳野市羽曳が丘)でも、進路の選択肢としてご相談いただける学校です。「今の成績からこの学校まで何が必要か」も、面談で具体的にお伝えできます。

よくある質問(FAQ)

Q. 「藤井寺高校」と同じですか?
A. 別の学校です。藤井寺高校は普通科、藤井寺工科高校は工業系で、入試の問題も進路の形も違います。どちらも藤井寺市にあり名前が似ているのでご注意ください。
Q. 機械系・電気系・メカトロニクス系は、受験のときに選びますか?
A. 選びません。入試は3つの系をまとめた1つの枠(総合募集)です。1年生のうちは全員が共通科目と「工業技術基礎」を学び、2年生に上がるときに系を選びます。
Q. 深化コースと接続コースの違いは何ですか?
A. 深化コースは専門性をさらに深めるコース、接続コースは大学・専門学校などへの進学をめざすコースです。どちらも3つの系それぞれに置かれています。
Q. 偏差値はどのくらいですか?
A. 38が目安です。この数値は出典のあいだで幅があるため、当塾では参考値としてお伝えしています。
Q. 倍率はどのくらいですか?
A. 令和8年度(2026年春入学)の一般入学者選抜は、募集人員175名に対して志願者175名・合格者175名で1.00倍でした。
Q. どんな資格が取れますか?
A. 第三種電気主任技術者、第一種・第二種電気工事士、2級電気工事施工管理技士補、消防設備士甲種第4類、工事担任者 第二級デジタル通信、3級技能検定(機械加工・機械検査・電気機器組立て)、ガス溶接技能講習、フォークリフト運転特別教育などの取得実績があります。
Q. 就職はどのくらい決まりますか?
A. 学校が公表している2025年度の就職内定率は100%です。2026年春の卒業生117名のうち100名が就職しました。
Q. 大学には行けますか?
A. 行けます。ただし人数は毎年3〜5名です。2026年春は四天王寺大学・大阪物療大学・追手門学院大学・太成学院大学へ各1名でした。進学を考える場合は接続コースが受け皿になります。
Q. 学校見学はできますか?
A. 2026年度(令和8年度)は学校説明会が3回・体験入学会が2回予定されています。学校説明会は第2回10月17日(土)14:00〜16:00、第3回2027年1月30日(土)14:00〜16:00(学校概要説明と校内施設見学・募集約180人)。体験入学会は第2回12月12日(土)14:00〜16:00(学校概要説明と実習体験・募集90人/各体験コースの定員は10名または20名)です。申込はWebのフォームからで、受付は開催日の約1か月前からです。上履きと靴を入れる袋が要ります。
Q. どこにありますか?
A. 藤井寺市御舟町です。近鉄南大阪線「藤井寺」駅から東へ約650mです。
Q. どれくらいの成績で合格できますか?
A. 上の「合格の目安」表をご覧ください(内申・テスト点はenの指導経験にもとづく塾の目安)。大阪の公立高校は当日点+内申(調査書)の合計点で決まります。内申は中1〜中3の9教科評定が対象で、中3の評定が6倍で効きます。気になる方はenの面談で現状からの距離をお伝えします。
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