【夕陽丘高校ってどんな高校?】偏差値・府立唯一の音楽科・進学実績・合格の目安|大阪市天王寺区

大阪市天王寺区、JR環状線「桃谷」駅から西へ約0.5kmのところにある伝統校です。1906年(明治39年)に大阪府立島之内高等女学校として創立し、120年目を迎えています。最大の特徴は1995年(平成7年)に設置された、大阪府内の公立高校で唯一の「音楽科」(定員40名)。普通科(定員280名)と合わせた2学科で、入試も別です。卒業生の9割前後が4年制大学へ進み、音楽科からは毎年 東京藝術大学や京都市立芸術大学に合格者が出ています。教育の四本柱は「自主自律の育成」「学力の向上」「国際交流の推進」「国内最高の音楽教育の推進」です。

基本情報(早わかり)

正式名称大阪府立夕陽丘高等学校(ゆうひがおかこうとうがっこう)
区分公立(大阪府立)・共学/全日制
設置学科普通科(280名)+音楽科(40名)=大阪府内の公立高校で唯一の音楽科
所在地大阪府大阪市天王寺区北山町10番10号
偏差値の目安(2026)普通科 60(音楽科は実技検査が入るため偏差値での目安は出しません)
在籍者数934名(1年321名・2年316名・3年297名/2025年5月1日時点・大阪府「ERABO」)
音楽科の在籍113名(81期40名・80期39名・79期34名/令和8年度)。うち男子22名・女子91名
校訓「豊かな情操と気品のある人材の育成」
教育の四本柱自主自律の育成・学力の向上・国際交流の推進・国内最高の音楽教育の推進
沿革1906年(明治39年)大阪府立島之内高等女学校として創立 → 1995年(平成7年)大阪府内の公立高校で唯一の音楽科を設置
授業の作り2学期制・年間32単位を確保。1年は共通履修、2年から文系・理系に分かれます。数学・英語は習熟度別・少人数指導。令和8年度から3年次にDXハイスクール事業に係る選択科目を設置
主な学校行事1年宿泊研修・創立記念講演会・体育祭(グラウンドフェスティバル/5月15日・一般公開なし)・文化祭(9月4日・5日/5日のみ公開)・1年探究フィールドワーク・2年修学旅行・ウインターフェスティバル・卒業生を囲む会/音楽科=ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)・音楽基礎講座・定期演奏会

アクセス・地図

住所〒543-0035 大阪府大阪市天王寺区北山町10番10号
電話06-6771-0665(代表)・FAX 06-6771-6267
最寄り駅JR環状線「桃谷」駅から西へ約0.5km/Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅から東へ約0.9km/近鉄「大阪上本町」駅から南東へ約1.0km/JR環状線・近鉄・地下鉄千日前線「鶴橋」駅から南西へ約1.2km。バスは大阪シティバス「桃谷駅前」から西へ約0.3km、「上本町九丁目」から東へ約0.5km
立地学校は「大阪市屈指の文教地区、恵まれた学習環境。すぐ近くには四天王寺や口縄坂など、歴史の散歩道があります」「大阪府内ならほとんど一時間以内の通学圏内です」と案内しています
羽曳野・南河内から通学時間の目安は55分前後で、このシリーズのなかでは遠いほうです。近鉄南大阪線で大阪阿部野橋(天王寺)へ出てJR環状線に乗り換えるか、鶴橋まで出る形になります。🚩駐輪場がないため自転車通学はできません(学校の決まり)。通学かばん・靴・靴下に規定はありません

※地図は住所をもとに表示しています。正門・通用門の位置は学校公式サイトでご確認ください。

どんな高校?

1906年(明治39年)に大阪府立島之内高等女学校として創立した学校です。校長挨拶には「115年以上にわたって卒業生を社会に送り出してきた伝統ある学校です」と書かれ、大阪府の資料では創立119年(令和7年度時点)と紹介されています。校訓は「豊かな情操と気品のある人材の育成」で、幅広い教養と国際的視野を持つ人材の育成を目標に掲げています。

🎼 最大の特徴は音楽科です。1995年(平成7年)に大阪府内の公立高校で唯一の音楽科が設置されました。定員は1学年40名で、専攻は声楽・ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・サクソフォン・ホルン・トランペット・ユーフォニアム・テューバ・打楽器。令和8年度の在籍は3学年で113名、いちばん多いのがピアノ48名、次に声楽24名、サクソフォン12名です。男女比は男子22名・女子91名で女子が大半を占めます。

施設はオーケストラホール(ヴィオーラホール)1室・音楽教室3室(冷暖房完備)・レッスン室7室(防音・冷暖房完備)・練習室20室(防音・冷暖房完備)。指導陣は専任の教諭5名(ピアノ・作曲・音楽学・声楽)に加えて、講師が声楽7名・ピアノ18名・弦楽器・管楽器・打楽器・作曲・箏・三味線・コンピュータまでそろっています。さらに年間約25回、第一線で活躍するプロの音楽家を招いて特別公開講座・特別レッスンを行っています。

🇦🇹 ウィーン音楽研修旅行は1999年から隔年で実施されており、2025年3月に第13回を行いました。著名音楽家による個人レッスン、モーツァルテウム音楽大学での演奏会、ウィーン国立オペラ座でのオペラ鑑賞などが内容です。定期演奏会は令和8年度で第30回を迎え、10月17日(土)15時開演・ザ・シンフォニーホールで開かれます。

普通科のほうは、国公立と関関同立・近大をめざす進学校の作りです。学校は「大学入学共通テストにおいて各科目で国公立大学に合格可能な得点が取れる学力と、関西の難関私立大学に合格できる学力をつけることをめざします」と公表。2学期制で年間32単位を確保し、1年は共通履修、2年から文系・理系に分かれます。数学・英語は習熟度別・少人数指導。大学進学希望者には放課後・早朝・土曜日・長期休暇中に講習があり、放課後と土曜日は自習室を開放しています。令和8年度からは3年次にDXハイスクール事業に係る選択科目(情報・数学等を重視し、ICTを活用した文理横断的・探究的な学びを強化する文部科学省の事業)が置かれました。

国際交流が「教育の四本柱」の1つに入っています。学校の説明では「戦前から海外からの訪問、生徒の海外への訪問などを行っておりました」とあり、現在は海外修学旅行・海外語学研修・ウィーン音楽研修・海外からの留学生の受け入れ・海外の学校との交流を行っています。

📌 注意:普通科と音楽科は入試がまったく別です。普通科は一般入学者選抜(国語がC問題・タイプⅠ)、音楽科は特別入学者選抜(実技検査あり・タイプⅡ)。倍率も偏差値も別物ですので、インターネット上の情報を見るときは、どちらの数字かをご確認ください。

校風・特色

教育方針は「豊かな情操と気品ある人格を育み、これからの社会を支える健全な精神をもつ若者を育成する」こと。大阪府の資料には「生徒一人ひとりが主人公と考え、3年間の学校生活で様々なことを経験する機会を提供しています」とあります。
学校行事は自治会(生徒会)が中心です。「体育祭、文化祭などの学校行事では、自治会が中心となり、生徒が自主自律の精神で主体的に取り組み、毎年すばらしいものを作り上げています」と公表されています。公式キャラクターは「ゆーくん&ひーちゃん」です。
📌 服装は「制服」ではなく「標準服」です。生徒手帳の抜粋には、男子が黒の詰襟学生服(ボタンは指定のもの・夏の上衣は白のカッター)、女子が学校の定めるセーラー服と書かれ、続けて「標準服以外のものを着用する際は、学校生活にふさわしいもので華美にわたらないようにすること」とあります。つまり標準服以外でも登校できる作りです。ただし儀式等の行事では全員が標準服を着用します。通学かばん・靴・靴下に規定はありません。
禁止されているのは毛染めやパーマなど頭髪に手を加えることとピアス・華美な化粧です。駐輪場がないため自転車通学はできません。
🏆 部活動は運動系15・文化系14。大阪府の資料に明記されている実績は、【ダンス部】第16回全国高等学校ダンスドリル冬季大会 HIPHOP女子部門 Large編成 第2位、【ホッケー部】全国高等学校ホッケー選手権大会出場です。ホッケー部がある高校はごく少数です。
運動系は硬式野球・サッカー・ホッケー・陸上競技・硬式庭球・ソフトテニス・男女バスケットボール・男女バレーボール・バドミントン・柔道・剣道・水泳・ダンス。文化系は放送・合唱・吹奏楽・ギター・美術・書道・茶道・ESS・漫画研究・YMW(夕陽丘軽音楽部)・読書文芸・競技かるた・演劇・物理化学研究です。
そのほか図書館には「夕陽丘の100冊」という選書があり、食堂もあります。

出典:学校公式サイト ほか(学校が公表する教育方針にもとづく記述です)

コースと偏差値(2026年・目安)

コース・学科偏差値の目安
普通科60
音楽科—(実技検査あり)

出典:当塾が五ツ木模試の資料をもとに整理した合格目安です(五ツ木は大阪の中学生が受ける主要模試)。

卒業後の進路(公式データ)

夕陽丘高校は進路がほぼ4年制大学だけという学校です。大阪府が公表している卒業生の進路内訳(実人数)の直近3年は次のとおりです。

進路先2023年春
(302名)
2024年春
(276名)
2025年春
(303名)
4年制大学264名262名270名
短期大学2名1名2名
専門学校等16名8名9名
就職1名—1名
その他1名5名21名
4年制大学の割合87%95%89%

※進路内訳は実人数。学校公式・大阪府の表記では令和4・5・6年度です。割合は当塾が計算しました。出典:大阪府「ERABO(大阪府公立高等学校・支援学校検索サイト)」大阪府立夕陽丘高等学校のページ。
🚩2023年春(令和4年度)だけ、内訳の合計(284名)が卒業者数(302名)に18名 届きません。大阪府の公表値をそのまま載せています。

🔍 この数字の見方:4年制大学が9割前後で、短大・専門・就職はごく少数です。「その他」が2025年春は21名(7%)に増えており、これは浪人して翌年の受験にのぞんだ層と見るのが自然です。学校自身も「ほぼ全員が進学を目ざして日々の学習に励む」と公表しています。

国公立大学の合格者数(学校公表・令和8年度入試=2026年春)

大学現役既卒
大阪公立大学8名—
大阪教育大学6名2名
京都市立芸術大学5名1名
和歌山大学2名1名
東京藝術大学1名—
神戸大学1名—
大阪大学—1名
京都府立大学/京都府立医科大学/奈良教育大学/奈良県立大学/金沢美術工芸大学各1名—
合計28名5名

出典:学校公式サイト「令和8年度入試結果」。

主な私立大学(学校公表・令和8年度入試)

大学延べ合格者数実合格者数
近畿大学316名108名
関西大学160名71名
関西学院大学45名24名
同志社大学24名16名
立命館大学5名4名
5大学の合計550名223名

そのほか 龍谷大学61名・追手門学院大学30名・摂南大学26名・畿央大学23名・大和大学22名・同志社女子大学20名・武庫川女子大学13名・甲南大学10名・京都女子大学7名・桃山学院大学4名・京都産業大学3名・神戸学院大学1名(いずれも延べ合格者数)。出典:学校公式サイト「令和8年度入試結果」。

📝 enからの読み方:「延べ」と「実」の両方が公表されているのが親切な学校です。近畿大学は延べ316名ですが、実際に合格した生徒は108名。関西大学は延べ160名で実71名。1人が3つくらい受けて通している延べの数字だけを見て学校の実力を測ると、2〜3倍に見えてしまいます。
学年の規模(卒業300名前後)に対して、関関同立+近大の実合格が223名。国公立は現役28名(約9%)で、大阪公立大学8名・大阪教育大学6名が中心です。「関関同立・近大を本線に、国公立も狙える子は狙う」という層だと見るのが正確です。

音楽科の進学先(学校公表・過去3年/のべ数)

音楽科は進む先がはっきり違います。学校が3年分を公表しています(カッコ内は浪人で内数)。

大学令和8年度
(2026年春)
令和7年度
(2025年春)
令和6年度
(2024年春)
東京藝術大学1名2名(1)3名(1)
京都市立芸術大学4名6名(1)8名(1)
大阪教育大学5名(2)4名5名
大阪音楽大学10名(1)10名12名(2)
同志社女子大学4名8名(1)9名
武庫川女子大学3名3名5名
相愛大学3名3名1名
国立音楽大学/桐朋学園大学/洗足学園音楽大学/東京音楽大学計2名計4名(1)計2名(1)

出典:学校公式サイト「音楽科卒業生の入試状況」(令和8年6月)。※そのほか神戸女学院大学・大阪芸術大学・大阪樟蔭女子大学・京都女子大学・大和大学、海外ではニューイングランド音楽院(米)・ボストン音楽院(米)の合格実績も載っています。

🔍 この数字の見方:音楽科の定員は1学年40名です。そこから毎年 東京藝術大学に1〜3名、京都市立芸術大学に4〜8名。音楽系の国公立は全国でもごく少数ですので、この規模は「府立高校の音楽科」として相当な水準です。進学の中心は大阪音楽大学(毎年10〜12名)です。

📊 以上は個別学習塾enが各校の公式発表(2026年10月時点)をもとに整理したものです。最新・正確な情報は各校の公式サイトでご確認ください。

入試の形と倍率(公式データ)

夕陽丘高校は普通科と音楽科で入試そのものが違います。普通科は2月下旬〜3月の一般入学者選抜、音楽科は2月の特別入学者選抜(実技検査あり)です。

普通科(一般入学者選抜)

入試年度募集人員志願者数競争率
令和6年度(2024年春入学)280名343名1.23倍
令和7年度(2025年春入学)280名344名1.23倍
令和8年度(2026年春入学)280名317名1.13倍

音楽科(特別入学者選抜・実技検査あり)

入試年度募集人員志願者数競争率
令和6年度(2024年春入学)40名46名1.15倍
令和7年度(2025年春入学)40名45名1.13倍
令和8年度(2026年春入学)40名45名1.13倍

出典:大阪府「大阪府公立高等学校入学者選抜における志願者数について」(各年度の一般入学者選抜・特別入学者選抜の締切数)。

🔍 この数字の見方:普通科も音楽科も、3年とも1.1〜1.2倍を超えています。このシリーズで扱う学校のなかでは高いほうです。令和8年度の普通科は317名が出願して37名が不合格になりました。定員に満たない学校ではありません。
音楽科は毎年40名の枠に45名前後が出願して5名前後が不合格という形で、3年とも安定しています。

普通科の合否の決まり方(一般入学者選抜・タイプⅠ)

要素満点中身
学力検査(当日点)450点 → 630点国語・社会・数学・理科・英語を各90点。タイプⅠは1.4倍にして使います
調査書(内申)450点 → 270点9教科を各50点(中3の評定×6+中2の評定×2+中1の評定×2)。タイプⅠは0.6倍
総合点900点当日点:内申=7:3

音楽科の合否の決まり方(特別入学者選抜・タイプⅡ)

要素満点中身
学力検査(当日点)225点国語・社会・数学・理科・英語を各45点
調査書(内申)225点9教科を各25点。中3の評定×3+中2の評定×1+中1の評定×1
実技検査225点音楽科の実技検査(課題曲等は毎年度 大阪府が公表します)
総合点675点学力検査+調査書(タイプで倍率をかけて450点)+実技検査225点

出典:大阪府「大阪府公立高等学校入学者選抜の方法」令和9年度(一般入学者選抜/特別入学者選抜・実技検査を実施する場合)。

📝 enからの読み方:
① 普通科は国語がC問題(発展的問題)、数学と英語はB問題です。C問題の国語は、長い文章を読んで記述でまとめる形になります。数学・英語がB問題なので、「国語だけ別の準備が要る」という珍しい組み合わせです。ここを知らずに受けると当日に驚きます。
② 普通科はタイプⅠ(当日点7:内申3)です。内申で守る形は通らず、当日点を上げきることが条件になります。それでも内申270点は小さくないので、線上にいるときはそのまま差になります。
③ 音楽科は実技が総合点の3分の1(675点中225点)です。逆に言えば残りの3分の2は学力検査と内申で、しかも学力検査は5教科すべて(各45点)。「音楽科だから実技だけ」ではありません。学校のアドミッションポリシーにも「入学後も本校の音楽教育全般及び音楽以外の学業にも努力する生徒(音楽科志望者)」と書かれています。
④ 音楽科を受けて不合格だった場合、そのあと普通科(一般選抜)に出願できます(特別選抜の合格発表が一般選抜の出願より前です)。ただし普通科は偏差値60・タイプⅠ・国語C問題ですので、「落ちたら普通科へ」という受け方は現実的ではありません。別の高校を一般選抜の本線に置くほうが安全です。
⑤ 音楽科の実技検査の課題曲は毎年度 大阪府が公表します。学校は中学生向けに音楽科説明会(6月)・音楽基礎講座=視唱と聴音の体験授業(7月・9月)・体験レッスン(7月)を開いていますので、中2のうちに一度 出ておくと準備の見通しが立ちます。

⚠️ 学力検査の問題の種類(A・B・C)と、当日点と内申にかける倍率の「タイプ(Ⅰ〜Ⅴ)」は、毎年度 大阪府が公表し、学校ごとに変わることがあります。受験する年度のものを必ず大阪府のホームページでご確認ください。参考までに、令和9年度(2027年春入学)入試について府が公表している夕陽丘高校の内容は、普通科(一般選抜)=国語「C問題」・数学「B問題」・英語「B問題」/タイプ「Ⅰ」(当日点と内申が7:3)、音楽科(特別選抜)=国語・数学・英語とも「B問題」/タイプ「Ⅱ」(6:4)です。
なお合否は、総合点の高い順に募集人員の90%までを合格とし、残りの「ボーダーゾーン」では自己申告書と調査書の「活動/行動の記録」がその学校のアドミッションポリシーに極めて合致する者を優先的に合格とする手順(Step4)が入ります。

合格の目安

音楽科は実技検査が総合点の3分の1を占めるため、偏差値での目安は出していません。下の表は普通科のものです。

コース・学科偏差値
(2026)
内申
9教科(45点満点)
定期テスト
5教科(500点)
実力テスト
普通科6035〜3973〜80%63〜71%

五ツ木模試について:合格の目安はおおむね上記の偏差値帯と同程度です。正確な合格可能性(A判定)ラインは最新の五ツ木の進学資料、または個別学習塾enの面談でご確認ください。

⚠️ 数値の信頼度:偏差値は五ツ木模試の資料をもとにした当塾の目安です。内申・定期テスト・実力テストの数値は「enの指導経験にもとづく塾の目安」であり、学校が公表する公式基準ではありません。大阪の公立高校は、入試当日点+内申(調査書=中1〜中3の9教科評定/合計450点満点)の合計点で合否が決まります。学校が選ぶ「タイプ(Ⅰ〜Ⅴ)」により内申と当日点の比率が変わります。

個別学習塾enから見たこの高校

🌿 音楽をやってきた子にとっては、大阪で代わりのない学校です。府内の公立で音楽科はここだけ。練習室20室・レッスン室7室・オーケストラホールがあり、年間約25回プロのレッスンが入り、ウィーン研修が隔年で回っています。そして毎年 東京藝術大学に1〜3名、京都市立芸術大学に4〜8名。定員40名の学科でこの数字は、私立の音楽コースと比べても十分に強いところです。
ただし「実技だけ」では入れません。音楽科の総合点675点のうち実技は225点で、残りの3分の2は5教科の学力検査と内申です。学校自身が求める生徒像に「音楽以外の学業にも努力する生徒」と書いています。ピアノや声楽の準備と並行して、学校の勉強を落とさない形を作っておくことが前提になります。中2のうちに音楽科説明会(6月)か音楽基礎講座=視唱と聴音の体験(7月・9月)に出ておくと、何が足りないかがはっきりします。
普通科のほうは偏差値60・タイプⅠ(当日点7:内申3)・国語だけC問題という組み合わせです。数学・英語がB問題なのに国語だけC問題という形は珍しく、ここを知らずに過去問に入ると手応えが合いません。進路は関関同立+近大の実合格223名(卒業300名前後)、国公立は現役28名で大阪公立大8名・大阪教育大6名が中心。「国公立をまっすぐ狙う」より「関関同立・近大を本線に置いて、届く子は国公立も」という層です。
生活面は標準服で、それ以外でも登校できるという珍しい作り。かばん・靴・靴下も規定なしで、このシリーズのなかではいちばん自由度が高いほうです。一方で自転車通学は駐輪場がないためできません。羽曳野・南河内からは目安55分で、環状線の朝の時間帯に入ります。見学は11月14日(土)・12月12日(土)の学校説明会、音楽科に関心があるなら10月17日(土)の定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)を聴きに行くのがいちばん分かります。 個別学習塾en(羽曳野市羽曳が丘)でも、進路の選択肢としてご相談いただける学校です。「今の成績からこの学校まで何が必要か」も、面談で具体的にお伝えできます。

よくある質問(FAQ)

Q. 偏差値はどのくらいですか?
A. 普通科は60が目安です。音楽科は実技検査が総合点の3分の1を占めるため、偏差値での目安は出していません(学力検査と内申で3分の2が決まりますので、学力も必要です)。
Q. 音楽科は本当に大阪府立で唯一ですか?
A. はい。1995年(平成7年)に大阪府内の公立高校で唯一の音楽科として設置されました。定員は1学年40名です。
Q. 音楽科にはどんな専攻がありますか?
A. 声楽・ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・サクソフォン・ホルン・トランペット・ユーフォニアム・テューバ・打楽器です。令和8年度の在籍(3学年計113名)でいちばん多いのはピアノ48名、次に声楽24名、サクソフォン12名です。
Q. 音楽科の男女比はどうなっていますか?
A. 令和8年度は男子22名・女子91名(3学年計113名)で、女子が大半です。
Q. 音楽科の施設はどうなっていますか?
A. オーケストラホール(ヴィオーラホール)1室・音楽教室3室・レッスン室7室・練習室20室です(レッスン室と練習室は防音・冷暖房完備)。さらに年間約25回、第一線で活躍するプロの音楽家を招いた特別公開講座・特別レッスンがあります。
Q. 音楽科からどんな大学へ進んでいますか?
A. 学校が3年分を公表しています。東京藝術大学が令和8年度1名・令和7年度2名・令和6年度3名、京都市立芸術大学が4名・6名・8名、大阪教育大学が5名・4名・5名、大阪音楽大学が10名・10名・12名です(のべ数)。海外ではニューイングランド音楽院(米)・ボストン音楽院(米)の実績も載っています。
Q. 音楽科の入試はどうなっていますか?
A. 特別入学者選抜で、実技検査があります。総合点675点の内訳は学力検査225点(5教科 各45点)+調査書225点+実技検査225点です。実技は3分の1で、残りの3分の2は学力検査と内申です。実技検査の課題曲等は毎年度 大阪府が公表します。
Q. 音楽科に落ちたら普通科を受けられますか?
A. 受けられます(特別選抜の合格発表が一般選抜の出願より前です)。ただし普通科は偏差値60・タイプⅠ・国語がC問題ですので、「落ちたら普通科へ」という受け方は現実的ではありません。別の高校を一般選抜の本線に置くほうが安全です。
Q. 普通科の入試の問題はどれですか?
A. 令和9年度(2027年春入学)は国語がC問題(発展的問題)、数学と英語がB問題、社会・理科は全校共通問題です。倍率のタイプはⅠ=当日点7:内申3。「国語だけC問題」という珍しい組み合わせですので、国語は別の準備が要ります。
Q. 倍率はどのくらいですか?
A. 普通科は令和6年度1.23倍→令和7年度1.23倍→令和8年度1.13倍(令和8年度は317名が出願して37名が不合格)。音楽科は1.15倍→1.13倍→1.13倍(40名の枠に45名前後が出願)です。
Q. 大学にはどのくらい行きますか?
A. 4年制大学が9割前後です(2025年春は303名のうち270名)。短大・専門学校・就職はごく少数で、「その他」(浪人)が2025年春は21名でした。
Q. 国公立大学の実績はどのくらいですか?
A. 令和8年度入試(2026年春)は現役28名・既卒5名です。大阪公立大学8名・大阪教育大学6名(+既卒2名)・京都市立芸術大学5名が中心で、東京藝術大学・神戸大学が各1名、大阪大学は既卒1名でした。
Q. 関関同立・近大はどのくらいですか?
A. 学校が延べと実の両方を公表しています(令和8年度入試)。近畿大学は延べ316名・実108名、関西大学は延べ160名・実71名、関西学院大学 延べ45名・実24名、同志社大学 延べ24名・実16名、立命館大学 延べ5名・実4名。5大学の合計は延べ550名・実223名です。
Q. 制服はありますか?
A. 🚩「制服」ではなく「標準服」です。男子は黒の詰襟学生服(夏の上衣は白のカッター)、女子は学校の定めるセーラー服。ただし生徒手帳には「標準服以外のものを着用する際は、学校生活にふさわしいもので華美にわたらないようにすること」と書かれており、標準服以外でも登校できます(儀式等の行事では全員が標準服を着用)。通学かばん・靴・靴下に規定はありません。
Q. 自転車で通えますか?
A. 通えません。生徒手帳に「駐輪場がない為、自転車通学はできません」と明記されています。
Q. 部活動はできますか?
A. できます。運動系15・文化系14。大阪府の資料に明記されている実績はダンス部=第16回全国高等学校ダンスドリル冬季大会 HIPHOP女子部門 Large編成 第2位、ホッケー部=全国高等学校ホッケー選手権大会出場です。ホッケー部・競技かるた部・物理化学研究部・ギター部といった珍しいクラブもあります。
Q. 学校見学はできますか?
A. 2026年度(令和8年度)の学校説明会は第1回11月14日(土)・第2回12月12日(土)です(申し込みは約1か月前に開始)。音楽科は音楽科説明会6月6日(土)・音楽基礎講座=視唱と聴音7月18日(土)と9月12日(土)・体験レッスン7月25日(土)が実施済みです。音楽科定期演奏会(第30回)は10月17日(土)15時開演・ザ・シンフォニーホール。文化祭は9月4日(金)・5日(土)で、5日のみ公開(入場には招待券が必要ですが、中学生は生徒証の提示で入場でき、保護者1名まで同伴可能)です。体育祭(5月15日)は一般公開していません。上履きと袋が要ります。
Q. どれくらいの成績で合格できますか?
A. 上の「合格の目安」表をご覧ください(内申・テスト点はenの指導経験にもとづく塾の目安)。大阪の公立高校は当日点+内申(調査書)の合計点で決まります。内申は中1〜中3の9教科評定が対象で、中3の評定が6倍で効きます。気になる方はenの面談で現状からの距離をお伝えします。
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