【大学受験の仕組みガイド】共通テスト・国公立・私大(関関同立/産近甲龍)の入り方

大学受験は、高校受験よりも「方式」がずっと多く、いつ・どの入り方を選ぶかで戦い方が変わります。このページでは、共通テスト・国公立・私立大学(とくに関西の関関同立・産近甲龍)の入り方を、保護者の方にもお子さま本人にも分かるようにやさしく整理します。あわせて、保護者の方からよくご質問いただく「高2の文理選択で、行ける大学・学部が変わるのか」も解説します。

📌 本ページは 2026年度入試(令和8年度) を基準にした全体像です。各大学の細かい日程・科目・配点は毎年変わるため、実際の受験では各大学の最新の募集要項を必ずご確認ください。

まず全体像

大学入試は大きく「国公立」と「私立」に分かれます。国公立は共通テスト+各大学の2次試験、私立は方式が4タイプあります。時期は 秋(総合型)→ 冬(推薦)→ 1月(共通テスト)→ 1〜2月(私大一般)→ 2月下旬〜(国公立2次) の順です。

🎓 大きく2つ:国公立 と 私立
国公立
共通テスト + 2次試験 の合計
私立
方式を選ぶ(一般 / 共テ利用 / 総合型 / 推薦)

高2の「文理選択」で行ける大学・学部は変わる?

保護者の方からよくいただくご質問です。結論から言うと、変わります。とくに理系の学部(医・歯・薬・理・工・農など)は、高校で理系を選んでいないと受験そのものが難しくなります。高校受験にはなかった、大学受験ならではの分かれ道です。

📌 ざっくり言うと──理系を選ぶと文系・理系どちらの学部も狙えますが学習の負担は重く、文系を選ぶと負担は軽いものの理系学部への道はほぼ閉じます。そして「あとで変えればいい」は、特に文系→理系では通用しにくいのがポイントです。

文理選択はいつ?

多くの高校では高1の秋〜冬に文理を選び、高2から授業(履修科目)が分かれます(時期は学校によって差があります)。いったん分かれると学ぶ科目が変わるため、あとからの変更、とくに文系→理系は大きな負担になります。だからこそ、高1のうちから「どんな学部に進みたいか」をぼんやりとでも考えておくことが大切です。

🗓 文理選択から受験科目が決まるまで
高1 秋〜冬
文理を選ぶ
高2〜
履修が分岐
数学Ⅲ・理科 など
高3
🌸 受験科目が確定

理系を選ばないと、受験がむずかしい学部

下の学部は、受験で数学Ⅲ・数学C専門の理科(とくに物理・化学)が必要になることが多く、文系コースでは履修しない科目のため、文系からの受験は現実的ではありません。

🧪 「理系」が前提になりやすい学部
医学部歯学部薬学部獣医学部理学部工学部農学部

「文転」「理転」はできる?

文系 → 理系(理転)

  • とても難しい
  • 数学Ⅲ・専門理科を新しく仕上げる必要(学校で授業がないことも)
  • 負担が大きく、現実には限られます

理系 → 文系(文転)

  • 比較的しやすい
  • ただし国語(古文・漢文)・地歴が手薄になりがち
  • 「ラクに変えられる」わけではありません
📌 よく「迷ったら理系(あとで文転できる)」と言われますが、専門家の間でも意見は分かれます。理系は数学Ⅲ・理科2科目と負担が重く、やりたいことが文系にあるのに“迷いで”理系を選ぶと、かえって遠回りになることもあります。

文理どちらからでも入れる/迷いやすい学部

次の学部は、大学や入試方式によって文系でも理系でも受けられることがあります。カギは「数学を使うかどうか」です。

学部一般的な扱いここに注意
経済・経営・商文系(数学を最も使う文系)国公立は共通テストで数学が必須。私大でも数学で受ける方式が増加
心理・社会文系入学後に統計を多く使い、数学が役立つ
看護・医療系文系で受けられる大学が多い入学後は生物・化学を多用。理科を課す大学もある
情報・データサイエンス大学ごとに大きく違う数学必須の所と、数学なしで受けられる所が両方あります
農・生活科学理系寄り一部、文系で受けられる学科もある
建築理系(工学部系)数学・物理が基本
教育(教員養成)教科による数学・理科の先生を目指すなら理系が前提

※同じ学部名でも、大学によって必要な科目がまったく違います。学部名だけで「文系/理系」を決めつけず、志望校の最新の募集要項でご確認ください。

新課程で「文系でも数学・情報から逃げにくく」なりました

2025年からの新しい学習指導要領(新課程)で、共通テストの数学が「数学Ⅱ・数学B・数学C」になり、新たに「情報Ⅰ」が加わりました。国公立大学は共通テストで原則「6教科8科目」を課します。国公立の文系でも数学は原則必須で、私立文系でも数学で受験できる(求められる)学部が増えています(早稲田大学 政治経済学部が2021年から共通テスト数学を必須化したのが代表例です)。

📌 いまの高校2年生(2025年度に高校入学)が受けるのは2027年1月の共通テストで、この新課程が対象です。

個別学習塾enから:迷ったときの考え方

🌿 文理選択で迷ったら──①やりたいこと・志望学部がはっきりしているなら、その方向を優先。②本当に決めきれないときは、数学を続けられる方(=あとで選択肢が狭まりにくい方)を検討します。ただし「数学が苦手だから文系」「迷ったから理系」という決め方は、どちらも後悔につながりやすい選び方です。
enでは中学のうちから学習データを積み上げ、得意・不得意と将来の希望の両面から、文理選択や進路の見通しまで一緒に考えています。(高校部は2027年4月開校予定です。)

大学入学共通テスト

毎年1月中旬(2026年は1月17・18日)、大学入試センターが実施する全国共通の試験です。役割は2つ:①国公立大学の1次試験 ②私立大学の「共通テスト利用方式」の判定。2025年からの新課程で「情報Ⅰ」が加わり、地理歴史・公民に複合科目が新設され、数学も「数学Ⅱ・数学B・数学C」に変わりました。国公立大学は共通テストで原則「6教科8科目」(従来の5教科7科目+情報Ⅰ)を課します。出願はインターネット(Web)です。

🎯 共通テストの2つの使い道
国公立
1次として使う(+2次)
私立
「共通テスト利用」で出願

国公立大学(共通テスト+2次)

共通テスト(1次)と各大学の個別試験(2次)の合計で合否が決まります。日程は前期・中期(一部の公立大)・後期に分かれ、最大3回挑戦できますが、多くは前期で決まります(前期で合格して手続きをすると、後期は合格対象外になります)。2次(前期)の試験は原則2月25日〜です。

🧮 国公立の合否=「共通テスト」+「2次試験」
共通テスト
1月・1次
2次試験
各大学・2月下旬〜
合計で合否

私立大学の入り方(4つの方式)

方式内容併願のしやすさ
① 一般選抜大学独自の試験(全学日程/学部個別など)全学日程は1回で複数学部に出せる
② 共通テスト利用共通テストの点で判定(大学に行かず出願だけ)最も併願しやすい
③ 総合型選抜(旧AO)志望理由・面接・小論文など。高校の推薦は不要専願のことが多い
④ 学校推薦型選抜高校長の推薦が必要(指定校/公募)指定校は専願(辞退不可)
🗂 私立大学は「方式」を選んで受ける
① 一般選抜
大学独自の試験。全学日程は1回で複数学部に出せる
② 共通テスト利用
共通テストの点で判定。出願だけで併願しやすい
③ 総合型選抜
志望理由・面接・小論文など。専願が多い
④ 学校推薦型
高校長の推薦(指定校/公募)。指定校は専願(辞退不可)

関関同立の入り方

関西の難関私大「関関同立」は、それぞれ複数の方式を持っています(方式名は2026年度時点)。

🏫 関西の人気私大グループ

関関同立(難関)

関西大学関西学院大学同志社大学立命館大学

産近甲龍

京都産業大学近畿大学甲南大学龍谷大学
大学主な方式
関西大学全学日程(複数)・学部独自日程・共通テスト利用(前期/後期/併用)
関西学院大学全学部日程・学部個別・英数日程・共通テスト併用・共通テスト利用(英語外部試験活用型あり)
同志社大学全学部日程(文系/理系)・学部個別日程・共通テスト利用
立命館大学全学統一方式・学部個別配点方式・後期分割・共通テスト方式(前期/後期)・共通テスト併用方式

※全学日程と共通テスト利用を組み合わせると、同じ大学でも複数回チャンスを作れます。配点・日程は各大学の最新募集要項でご確認ください。

産近甲龍の入り方

大学主な方式
近畿大学一般(前期A/B・後期)・共通テスト利用(前期/中期/後期)・併用。日程が多く志願者数は全国最多級
京都産業大学一般(前期 スタンダード/高得点重視/2科目・中期・後期)・共通テスト利用
龍谷大学・甲南大学一般(前期・中期・後期)+共通テスト利用

※方式・日程が多く、組み合わせ方で合格のチャンスを増やせます。詳細は各大学の最新募集要項で要確認です。

指定校推薦・公募推薦と評定平均

指定校推薦=大学が高校に推薦枠を出すもの。高校内の選考(評定平均など)で決まり、専願(合格=入学が前提で辞退できません)。11月に出願・12月に発表が目安。公募推薦=条件(評定平均の基準など)を満たせば出願でき、私大では併願できる場合もあります。

🗓 推薦(指定校・公募)の流れ
夏〜秋
校内選考
評定平均など
11月
出願
12月
🌸 合格発表
📌 推薦のカギは評定平均(高1〜高3の1学期までの成績の平均)。つまり高校1年生からの成績が効いてきます。

受験スケジュール(2026年度のめやす)

🗓 大学受験 1年間のながれ
秋(9月〜)
総合型
11〜12月
推薦
1月
共通テスト
1〜2月
私大 一般
2月下旬〜
国公立 2次
時期区分
9月〜総合型選抜
11〜12月学校推薦型(指定校・公募)
2026年1月17・18日大学入学共通テスト
1月下旬〜2月私立大学 一般選抜
2月25日〜国公立大学 前期日程
3月上旬〜中旬国公立 中期・後期日程

個別学習塾enから

🌿 大学入試は「方式の選び方」で結果が変わります。個別学習塾en(羽曳野市羽曳が丘)では、中学のうちから学習データを積み上げ、将来の進路の見通しまで一緒に考えています。(高校部は2027年4月開校予定です。)

よくある質問(FAQ)

Q. 国公立と私立、何が違いますか?
A. 国公立は共通テスト+各大学の2次試験の合計で決まります。私立は大学独自の一般選抜や共通テスト利用など、方式を選んで受けられます。
Q. 共通テストはいつですか?
A. 毎年1月中旬(第3土・日)で、2026年は1月17・18日、2027年は1月16・17日です。
Q. 指定校推薦はいつ決まりますか?
A. 高校内の選考が秋、出願が11月・発表が12月ごろです。評定平均(高1〜高3の1学期まで)が大切です。指定校推薦は専願で、合格したら辞退できません。
Q. 高2の文理選択で、行ける大学・学部は決まってしまいますか?
A. 大きく影響します。とくに医・歯・薬・理・工・農などの理系学部は、受験で数学Ⅲや専門の理科(物理・化学など)が必要になり、文系コースからの受験は現実的ではありません。逆に文系の学部の多くは理系からでも受けられます。迷う場合は、数学を続けておくと選択肢が狭まりにくくなります。
Q. 文系でも数学は必要ですか?
A. 国公立大学は文系でも共通テストで数学が原則必須です。私立文系は数学なしで受けられる学部も多いですが、経済・経営やデータサイエンス系など数学で受ける方式が増えており、入学後も統計などで数学を使う場面が増えています。
Q. 関関同立・産近甲龍はどう受けますか?
A. 各大学に全学日程・学部個別・共通テスト利用など複数の方式があり、組み合わせて複数回挑戦できます。

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