3週間前からはじめる定期テスト勉強法|学校のワークの進め方・質問のしかた・塾の使い方

定期テストのご相談で、いちばん多いのがこの2つです。
 「テスト前になると、いつもワークが終わらない」
 「やってはいるのに、点が伸びない」

どちらも、じつは始める時期とワークの使い方を変えるだけで、大きく変わります。この記事では、テスト3週間前から本番までにやることを、順番どおりに全部まとめました。お子さまと一緒に読めるように書いていますので、そのままお渡しいただいても大丈夫です。

この記事でわかること
  • 3週間前・2週間前・1週間前に、それぞれ何をすればいいか
  • 学校のワークの正しい回し方(写さずに終わらせる方法)
  • 効く勉強と、効かない勉強のちがい(研究でわかっています)
  • 質問するタイミングと、伸びる聞き方
  • 塾の使い方 ── 通っているのに伸びない子が、どこでつまずいているか
PART 1まず、これだけ
この章でやること ── 今日、5教科のワークを机の上に出す。
テスト3週間前にやることは、たった1つ。
「5教科のワークを、机の上に出す」

これだけです。まだ解かなくても構いません。手元にあるかどうかが、すべての出発点になります。学校のロッカーや机に置いたままの子は、毎回かならずいます。手元になければ、どれだけやる気があっても1ページも進みません。

なぜ「3週間前」なのか

理由は単純で、計算すると間に合わないからです。学校のワークは1教科あたり30〜40ページがテスト範囲になります。5教科で150〜200ページ。これを1周するのに必要な「1日あたりのページ数」を出すと、こうなります。

ワーク175ページ(5教科)を1周するのに必要な「1日あたりのページ数」 1週間前から 25ページ ほぼ無理。ここで「写す」が始まる 2週間前から 13ページ 部活があるとけっこうきつい 3週間前から 8ページ 1日30分でいける ※ 部活も宿題もある平日に、無理なくこなせるのは1日10ページ前後まで
1週間前スタートは「1日25ページ」。部活から帰って、学校の宿題もあるお子さまには現実的ではありません。ここで多くの子が「答えを写す」に切り替わります。
じつは、ほとんどの子が1〜2週間前から始めています。
中学生への調査では、テスト勉強を始める時期は1〜2週間前が大多数でした。つまり3週間前に動き出すだけで、それだけで上位の動き方になります。特別なことは何もしていません。始める日を2週間ずらしただけです。

「範囲表がまだだから」は、待たなくていい

よく聞くのが「範囲がわからないから、まだ始められない」という言葉です。ですが、範囲表が配られるのはだいたい2週間前。待っていたら、上の図の赤かオレンジになってしまいます。

範囲表が出るまでの合言葉は
「学校で習ったところまで」

テスト範囲が、まだ授業でやっていないところまで出ることはありません。今日までに授業で進んだところは、ほぼ確実に範囲に入ります。だから、範囲表を待たずに進めたぶんが無駄になることはありません。

とくに連休や祝日がテストの3〜4週間前に来たら、そこが最大のチャンスです。学校の授業が止まっているぶん、追いつくなら休みの日がいちばん楽です。

PART 1 のチェック

  • 5教科のワークが、いま家にある
  • 学校に置いてきたものがあれば、次の登校日に持ち帰る
  • 「範囲表待ち」をやめて、習ったところまで進めると決めた
PART 23週間のカレンダー
この章でやること ── 週ごとに「やることを1つだけ」決める。

3週間を、「進める週」「仕上げる週」「思い出す週」の3つに分けます。同時にあれもこれもやろうとすると、結局どれも終わりません。その週にやることは1つだけにします。

21日前〜15日前 14日前〜8日前 7日前〜前日 第1週 進める 第2週 仕上げる 第3週 思い出す テ ス ト 1日40〜60分 1日60〜90分 1日90〜120分
時間の目安です。中学生のテスト前の勉強時間は平日2〜3時間が平均といわれますが、3週間前から始めれば、この表のように前半を軽くできます。前半でサボると、第3週に1日3時間やっても足りなくなります。

第1週(21日前〜15日前)|進める

やること

  • ワークの1周目を、学校で習ったところまで進める
  • 間違えた問題に☆印をつける(これが後で効きます)
  • 英単語と漢字を、毎日10分だけ

範囲表はまだ出ていません。待たずに進めてよい時期です。1日8ページ・30分が目安。ここが3週間計画のいちばん大事なところです。

第2週(14日前〜8日前)|仕上げる

やること

  • 範囲表が出る。残りを確認して1周目を終わらせる
  • ☆をつけた問題だけ、2周目に入る
  • 理科・社会の暗記を本格的に始める
  • 提出物の期限をカレンダーに書く

第3週(7日前〜前日)|思い出す

やること

  • 2周目を終え、まだ間違える問題(★)だけ3周目へ
  • 副教科(実技4教科)を一気に仕上げる
  • 何も見ずに解けるか、自分でテストしてみる
  • 前々日からは新しい問題に手を出さない。復習だけ
いちばん大事なのは、じつは第1週です。
第1週に進めておくと、第3週に「思い出す練習」という、いちばん点につながる時間が取れます。第1週をとばすと、第3週がワークの1周目で埋まります。同じ総時間を使っても、点の出方がまったく変わります。
PART 3学校のワークのやり方
この章でやること ── 3周の回し方と、6つの手順を覚える。

ワークは「提出するための宿題」ではありません。くり返し解く練習台です。同じ1冊を3回まわすと、解く問題は減っていき、最後には苦手だけが残ります。

回を重ねるほど、解く問題は減っていく 1周目 全部の問題を解く ×に ☆ をつける 2周目 ☆ だけ解き直す また×なら ★ を足す 3周目 ★ だけ 何も見ずに解けたら完成 3周=量を3倍にすることではなく、苦手だけを3回やること
3周目に残るのは、その子にとって本当に苦手な問題だけ。ここまで絞れていれば、前日でも十分に回せます。

手順は6つだけ

1書き込み方は、学校の指示に合わせる

「ワークに直接書いて提出」と言われていれば、そのとおりにします。そのうえで、2周目からはノートに解くと何回でもやり直せます。自己流で白紙のままにすると、提出の指示と食い違うことがあるので注意してください。

2丸つけは「1ページごと」

最後にまとめて丸つけをすると、間違えたまま何十ページも進むことになります。1ページ解いたら、すぐ答え合わせ。これだけで、覚え直す量がぐっと減ります。

3間違えた問題に ☆ をつける

迷って正解した問題にも☆をつけます。「たまたま合っていた問題」は本番で落とします。ここを拾えるかどうかが、平均点との差になります。

4直しは「写す」ではなく「もう一度解く」

解説を読んで理解したら、答えを閉じて、自分の手でもう一度解きます。ここを写して終わりにすると、3周まわしても点は動きません。この手順4が、いちばん差がつくところです。

52周目は ☆ だけ

できた問題をもう一度解くのは、時間の無駄です。2周目でも間違えた問題には★を足し、教科書やノートの該当ページに戻ります。

63周目は ★ を、何も見ずに

ゴールは「ワークを終わらせること」ではありません。「何も見ずに解ける状態」です。ここまで来ていれば、テストで少し形を変えられても対応できます。

「3周やったのに点が上がらない」原因は、だいたいこの2つです。
① 1周目の直しを写して終わっている(手順4)
② 2周目・3周目も全問解いている(時間が足りず、苦手が最後まで苦手のまま)

ワークを写して出すと、じつは内申にも響きます

いまの中学校の成績(評定)は、3つの観点でつけられます。「知識・技能」「思考・判断・表現」、そして「主体的に学習に取り組む態度」です。3つ目は、授業の様子に加えて提出物の中身で見られます。期限を守っているか、直しをしているか、工夫のあとがあるか。

つまり、答えを写して出したワークは、テストの点が取れないだけでなく、評定でも評価されにくいということです。逆に言えば、☆や★の印、赤で書いた直し ── これは先生から見れば「取り組んでいる証拠」そのものです。正しくやったワークは、2回おいしいわけです。

PART 4効く勉強と、効かない勉強
この章でやること ── 「読む」をやめて「思い出す」に変える。

じつは「どの勉強法が効くか」は、世界中の研究で検証されています。よく使われる10種類の勉強法を、大量の研究から比べた有名なレビューがあり、結論ははっきりしています。

勉強のやり方研究での評価
◎ 自分でテストする
一問一答・赤シート・白紙に書き出す
効果が高い。学年や得意・不得意を問わず効果が出る。
◎ 日を分けて何度もやる
1日にまとめず、間をあけてくり返す
効果が高い。上と組み合わせると、さらに効く。
× 教科書やノートを読み返す効果は低い。「やった気」になりやすい代表格。
× ラインマーカーを引く・下線を引く効果は低い。引くこと自体が目的になりやすい。
△ きれいなまとめノートを作る条件つき。作って終わりだと、効果は出ない。

ある研究では、一度覚えたあとに「思い出す練習」をしたグループは1週間後も約8割を覚えていたのに対し、読み返しただけのグループは3割台まで落ちていました。同じ時間を使っているのに、この差です。

「読む」より「思い出す」。
テスト勉強とは、ページを閉じて言えるか確かめる作業です。

ワークの3周も、赤シートも、一問一答も、やっていることは全部これです。逆に、教科書を眺める・マーカーを引く時間が長い子ほど、勉強時間のわりに点が伸びません。

家でできる「思い出す練習」3つ

① 白紙に書き出す(いちばん強い)

ノートを閉じて、今日やった単元について覚えていることを白紙に書き出します。書けなかったところが、そのまま弱点です。5分で終わります。

② 赤シートで隠す

用語や答えを赤で書いて隠します。理科・社会・副教科は、これが主力になります。

③ 人に説明する

ご家庭で「今日の理科、どんな話だった?」と聞いてあげてください。説明できないところが、わかっていないところです。

「日を分ける」ほうが、じつは楽です

同じ3時間でも、前日に3時間やるより、30分を6日間に分けたほうが記憶に残ります。しかも1回30分なら、部活のある平日でも取れます。3週間前から始める意味は、ここにもあります。時間を増やすのではなく、回数を増やす。そのほうが楽で、よく残ります。

PART 5質問するタイミング
この章でやること ── 「5分考えて、☆をつけて、その日のうちに聞く」を習慣にする。

成績が伸びる子と伸びない子で、いちばんはっきり差が出るのが質問の出し方です。ここは学力ではなく習慣の問題なので、今日から変えられます。

ルール1 考える時間を「5分」で区切る

わからない問題で手が止まったら、5分考えて、わからなければ先に進む。これを決めておきます。10分も20分も同じ問題で止まっていると、その日にやるはずだった残りが全部こぼれます。かといって、まったく考えずにすぐ答えを見るのも力になりません。時間で区切るのがコツです。

手が止まった まず5分考える 解けた → そのまま進む 解けない → ☆をつけて いったん次の問題へ 次に塾へ行く日に まとめて質問する やってはいけないのは、この2つ × 1問に30分ねばって、その日のぶんが終わらない × ☆をためこんで、テスト3日前にまとめて聞きに行く(もう直す時間がない)
この形にしておくと、手が止まっても1日の勉強量が落ちません。☆は「あとで聞くリスト」になります。

ルール2 ためない

☆をためこんで、テスト3日前にまとめて質問に来る子がいます。ところが3日前には、聞いて理解したあとの解き直す時間が残っていません。理解することと、できるようになることは別です。質問は、直す時間が残っているうちにするから意味があります。

目安 ──「☆が5個たまったら質問」。
「わからないところが出たら」ではなく、個数で決めておくと動きやすくなります。塾に通っているなら、次に塾へ行く日に、たまったぶんを持っていくのがいちばん簡単です。

ルール3 聞き方を変えると、返ってくる答えが変わる

「ここがわかりません」だけだと、先生はどこから説明すればいいかわからないので、結局その問題の解き方を最初からなぞることになります。次のように聞けると、本当に止まっている一点だけを直せます。

△ よくある聞き方

「この問題、わかりません」

◎ 伸びる聞き方

「ここまではこう考えたんですけど、ここで止まりました。この式が、なんでこうなるのかがわかりません」

ポイントは「どこまで分かって、どこで止まったか」を言うこと、それだけです。これができる子は、同じ質問を2回しません。ご家庭でも、お子さまが「わからない」と言ったときに「どこまではわかったの?」と一度返してあげると、この聞き方が自然に身につきます。

PART 6塾の使い方
この章でやること ── 塾を「教わる場所」から「つまずきを消す場所」に変える。

ここは、塾に通っておられるご家庭向けの章です。「塾に行っているのに成績が上がらない」というご相談は、どの塾でもいちばん多い悩みです。理由ははっきりしています。

授業で聞いただけでは、点になりません。
自分で解けるようになって、はじめて点になります。

授業を聞くのは「わかる」までの作業です。そこから自分の手で解くところまで行って、やっと「できる」になります。塾に通っていて伸びない子の大半は、この後半が家でも塾でも起きていないだけです。頭の良し悪しの話ではありません。

塾の日と、塾のない日で、やることを分ける

塾がある日 = わからないを消す日 ・ためた ☆ を全部 質問する ・新しいところを教わる ・その場で解き直して確認 「聞いて終わり」にしない。 解き直すところまでが授業。 塾がない日 = 自分で解く日 ・ワークを決めたページ進める ・手が止まったら ☆ をつける ・英単語と漢字を10分 1日30分でいい。 とにかく毎日 手を動かす。
この2つが噛み合うと、塾の効果は一気に上がります。☆が、家と塾をつなぐバトンになります。

塾を使いこなす4つのコツ

1質問は「持っていく」もの

その場で思いついたことを聞くより、家でためた☆を持っていくほうが、はるかに中身の濃い時間になります。ノートの端に「聞きたいことリスト」を作っておくだけで十分です。

2授業の日以外にも行っていい

多くの塾は、授業のない日でも自習で教室を使えます(お席が空いていれば追加の費用はかからないのが一般的です)。家で集中できないタイプのお子さまほど、ここが効きます。「行っていい」と知らないだけで使っていないご家庭が、かなりあります。

3戻れるところまで戻る

いまの単元がわからない原因は、たいていもっと前にあります。数学の「一次関数」でつまずく子は、比例・反比例で止まっていることが多い。塾で映像授業などが使えるなら、学年をまたいで戻れるのが最大の利点です。恥ずかしいことではなく、いちばんの近道です。

4テスト前は、塾の開いている時間を全部使う

テスト前になると、多くの塾が土日や祝日も教室を開け、対策の時間を組みます。ここは「行けたら行く」ではなく予定に入れてしまうのが正解です。家で3時間やるより、教室で2時間のほうが進みます。

「学校のワークは塾でやってもいいの?」

よくいただくご質問です。当塾では、次のようにお願いしています。

  • 塾の授業のお時間は、お子さまの理解が進む中身に使わせていただきます(ワークを埋める時間にしてしまうと、いちばん高い時間をいちばん安い作業に使うことになるためです)
  • ワークを進める場所としては、授業のあとに残っていただく/別の日に自習でお越しいただく形をご用意しています。お席が空いていれば追加の費用はいただきません
  • 残りがかなり多いようでしたら、ご相談のうえ、授業のお時間の中で進めることもございます。ご希望でしたらお知らせくださいませ

わからないところは、居残りでも自習でも、その場で聞いていただけます。「塾では聞けない」状態を作らないことのほうが大事だと考えています。

当塾(個別学習塾en)の場合
テスト前は通常授業とは別に対策の時間を組み、土日・祝日も教室を開けています。映像授業を使っているので、前の学年まで戻って見直すこともできます。また、塾に来た日に「今日はここから」とやる場所が画面に出るようにしてあるので、席についてから何をするか迷う時間がありません。
PART 7教科別・早見表
この章でやること ── 教科ごとに「どこに時間をかけるか」を決める。

どの教科も「理解 → 暗記 → 演習」の3つが必要ですが、どこに時間をかけるかが教科ごとに違います。着手する週も入れました。

教科いちばん時間をかけるところいつから
数学とにかく解く量。公式は「なぜそうなるか」を教科書で確認したら、あとは手を動かす。応用は、理解したあとに何も見ずに再現できるかを必ず試す。計算ミスは「気をつける」では直らないので、途中式を省かない練習に変える。第1週から毎日。あとまわしにすると必ず間に合わない。
英語単語と、教科書本文の音読。声に出して読める・意味が言える状態にする。文法は問題をくり返す。日本語を見て英文を書く練習をすると、単語と文法が同時に固まる。単語は第1週から毎日10分。本文の音読は第2週から。
国語漢字・語句・文法を先に確定させる。ここは必ず点になります。読解は「なぜその答えになるか」を本文から探す形で解き直す。漢字は第1週から少しずつ。読解は第2週。
理科用語と計算の両方。用語は意味とセットで覚える。実験は手順・結果・理由を説明できるように。計算(濃度・圧力・オームの法則など)は単位に注意して反復。第2週から本格的に。暗記は日を分けて何度も。
社会つながりで覚える。歴史は原因と結果、地理は「なぜその産業・気候か」。一問一答は仕上げに使うもので、最初からこれだけだと本番の資料問題に対応できません。第2週から。第3週に一問一答で総仕上げ。

副教科(実技4教科)は「1週間前から」で間に合う

音楽・美術・保健体育・技術家庭は、テスト範囲が狭く、1教科1〜2時間の暗記でも80点以上が十分ねらえます。しかも大阪府の公立入試では、この4教科も5教科と同じように内申点に入ります。時間あたりの効果がいちばん高いのは、じつはここです。

出るのは3か所だけ。①学校のワーク ②授業プリント ③教科書の太字。先生は授業で扱ったところとプリントから出します。まずこの3つの用語を、赤シートで隠して言えるようにします。
  • 音楽|曲名と作曲家をセットで/楽譜記号(強弱・速度・反復)/合唱曲は歌詞の意味、リコーダーは運指
  • 美術|色彩(色相環・三原色・補色・暖色寒色)/美術史と代表作/技法の名前と教科書の太字
  • 保健体育|保健=発育発達・五大栄養素・生活習慣病・応急処置/体育理論=ルール、反則名、人数やコートの数字
  • 技術・家庭|技術=材料と工具、電気回路(直列・並列・記号)、情報/家庭=栄養素、調理、被服、消費生活。図や記号は「見て覚える」
PART 8前日・当日と、ご家庭でできること
この章でやること ── 最後の2日で、点を落とさない。

前日にやること・やらないこと

◎ やること

これまでにやった☆★の復習だけ。できている部分を確実に取りにいきます。暗記もの(理科・社会・副教科・英単語)は寝る直前に一度見ておくと残りやすいといわれます。

× やらないこと

新しい問題集に手を出す。前日に初めて見る問題でつまずくと、自信をなくすだけで得るものがありません。そして徹夜。眠っているあいだに記憶が整理されるので、寝ないと覚えたことが定着しません。

睡眠は「勉強の一部」です。寝不足のままテストを受けると、集中が切れてケアレスミスが増えます。前日の1時間の追い込みより、1時間の睡眠のほうが点になることは、めずらしくありません。

当日の朝

  • 朝ごはんを食べる。ご飯やパン(脳のエネルギー)に、卵や納豆などを足せば十分です。
  • 見るのは☆★と、暗記のまとめだけ。新しいことはやりません。
  • 1教科目が始まる前に、その教科の一問一答を5分。直前に思い出しておくと出てきやすくなります。

ご家庭でできること(3つだけ)

1「何ページ進んだ?」ではなく「今日はどこをやる?」

終わった量を確認されると、責められているように感じます。これからやることを聞かれると、自分で決める形になります。同じ会話でも、向きが逆です。

2提出物の期限を、見えるところに書く

カレンダーでも冷蔵庫でも構いません。期限が視界に入っているかどうかで、提出忘れはかなり減ります。提出物は内申に直結します。

33週間前に、5教科のワークが家にあるか確かめる

これが、この記事でいちばんお願いしたいことです。学校に置いたままだと、その期間はまるごと動けません。連休の前などは、とくにお声かけをお願いします。

まとめ3週間前のチェックリスト
この章でやること ── 今日のうちに、6つを確かめる。

今日、確かめること

  • 5教科のワークが手元にある
  • 提出物の期限を書き出した
  • 1日に進めるページ数を決めた(目安:8ページ・30分)
  • 間違えた問題に ☆ をつけると決めた
  • わからない問題は「5分」で区切ると決めた
  • 次に塾へ行く日に、☆を持っていくと決めた

よくあるご質問

Q. うちの子は、部活で帰宅が遅く時間がありません。

だからこそ3週間前です。3週間あれば1日30分で1周できます。1週間前スタートだと、同じ量に1日2時間以上かかります。早く始めることは、総時間を減らす方法でもあります。

Q. ワークが終わらないまま、テスト前日になりそうです。

全部を追うのはやめて、範囲の前半(基礎)だけを確実にに切り替えてください。テストは基礎からの出題が大半です。中途半端に全部なぞるより、半分を完璧にのほうが点は出ます。そのうえで、次回は3週間前に動けるようにします。

Q. 答えを写しているようです。どう言えばいいですか。

叱ると隠すようになります。おすすめは「1ページだけ、答えを閉じてやってみて」と言ってみることです。できなければ本人がいちばん先に気づきます。そのうえで、間に合う時期に始めるという話に戻してください。

Q. 塾に行っているので、家では何もしていません。

いちばん多いパターンです。授業で「わかった」ことを、家で自分の手で解くところまでやらないと点になりません。まずは帰宅後10〜20分から。毎日続くかどうかが、量よりも大事です。

Q. 3週間前って、まだ範囲も出ていないのに何をするんですか。

「学校で習ったところまで」でOKです。まだ授業でやっていないところが範囲に出ることはありませんので、進めたぶんが無駄になることはありません。

【参考】
・学習法の効果の比較=ダンロスキーらによる総合レビュー(Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques, 2013)。10種類の学習法のうち練習テスト(自分でテストする)と分散学習(日を分けてくり返す)の2つだけが「高い有用性」と評価され、再読・ラインマーカーは「低い有用性」とされています。論文/ケント州立大学の解説/Evidence Based Education
・観点別評価と評定の決まり方=2021年度以降の3観点の解説
・中学生の勉強時間・開始時期の調査=中学生の勉強時間に関する調査
・テスト前日・当日の過ごし方=ベネッセ

やることは、そんなに多くありません。
「3週間前に机に出す」「☆をつける」「写さずに解き直す」「5分で区切って、その日のうちに聞く」。この4つだけです。定期テストは、やり方さえ合っていれば、頑張ったぶんがいちばん素直に結果に出るテストです。まずは今日、5教科のワークを机の上に出すところから始めてみてください。

この記事は、大阪府羽曳野市羽曳が丘の個別学習塾en(エン)が書いています。

定期テストの点は、勉強時間よりも「いつ始めたか」と「ワークの使い方」で大きく変わります。当塾では、お子さま一人ひとりのテスト範囲と進み具合を見ながら、3週間前からの動き方を一緒に決めています。テスト前は土日・祝日も教室を開けています。

学年別の募集状況はこちら。教室に通える範囲でない方にはオンライン家庭学習サポートもございます。