【大阪の高校受験ガイド】公立・私立 入試の仕組みをやさしく解説|内申・タイプ・専願併願

大阪の高校受験は、「公立」と「私立」で合否の決まり方がまったく違います。公立は内申(調査書)と当日の学力検査の合計、私立は当日の試験が中心です。このページでは、大阪府の高校入試のしくみを、保護者の方にもお子さま本人にも分かるように、やさしく整理します。

📌 本ページは 2026年度入試(現在の中3)・2027年度入試(現在の中2) の現行制度を基準にしています。2028年度入試(現在の中1以下)からは大阪府の公立入試制度が大きく変わる予定です(自己申告書の廃止など)。対象学年に合わせて、最新の大阪府教育委員会の発表をご確認ください。

まず全体像:私立(2月)→ 公立(3月)の順

大阪では私立が先(2月10日ごろ)、公立が後(3月)です。多くの生徒が「私立を1校受けて → 本命の公立に挑戦」という流れで進みます。だからこそ、私立を「専願」で決めるか「併願(押さえ)」にするかが大切になります。

🗓 大阪の高校受験 ざっくりの流れ
2月10日ごろ
🏫 私立入試
専願 / 併願
3月11日
📝 公立入試
当日点+内申
3月19日
🌸 公立 合格発表
4月
🎒 入学
👀 公立 と 私立 ちがい早わかり

🏫 公立高校

  • 入試は3月
  • 合否=内申+当日点
  • 内申は中1から効く
  • 第一志望に多い

🏫 私立高校

  • 入試は2月(10日ごろ)
  • 合否=当日点が中心
  • 内申は参考・目安
  • 専願 or 併願を選ぶ

大阪の公立高校入試のしくみ

合否は「当日点450点+内申450点=総合900点」

公立高校(全日制の普通科など)は、当日の学力検査(450点)と調査書=内申(450点)を合わせた総合点(900点満点)で合否が決まります。ただし学校・学科ごとに「タイプ」で比率が変わります(下で説明します)。

🧮 公立の合否=「当日点」+「内申」
450点
当日のテスト
450点
内申(調査書)
900点
総合点

内申(調査書)の計算:中1:中2:中3=2:2:6

内申は9教科×5段階評定。学年ごとに重みが違い、中3が中1・中2の3倍の重みです。

学年評定かける倍率1教科あたり
中19教科×5段階×2最大10点
中29教科×5段階×2最大10点
中39教科×5段階×6最大30点
合計1教科50点 ×9教科=450点
🖊 9教科すべてが対象です。主要5教科だけでなく、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)も同じ重み。中1からコツコツ積み上げることが効いてきます。
⚖️ 内申は「中3」がいちばん大きい(中1:中2:中3=2:2:6)
中1
×2
中2
×2
中3
×6

同じ「5」でも、中3は中1・中2の3倍の重みになります。

🧮 内申の作り方(1教科で考えると)
中1
評定×2
中2
評定×2
中3
評定×6
最大50点
1教科

これが9教科分で450点満点。例:すべて「4」なら 4×10×9=360点

当日の学力検査:5教科×90点=450点

国語・数学・社会・理科・英語の5教科、各90点(合計450点)。英語はリスニングを含みます

さらに、国語・数学・英語にはA(基礎)・B(標準)・C(発展)の3種類の問題があり、学校ごとにどれを使うかが決まっています(社会・理科は共通問題)。進学校の多くはC問題で、英語のC問題は問題文がすべて英語です。

📘 国語・数学・英語は A・B・C の3レベル
A
基礎的
B
標準的
C
発展的(進学校)

社会・理科は共通問題です。英語のC問題は問題文がすべて英語。

タイプⅠ〜Ⅴ(当日点と内申の比率)

学校・学科ごとに、当日点と内申の比率を5つのタイプから1つ選びます。総合点はどのタイプでも900点です。

タイプ当日点内申比率(当日:内申)
630点270点7:3(当日点 重視)
540点360点6:4
450点450点5:5
360点540点4:6
270点630点3:7(内申 重視)

※進学校・難関校ほど当日点重視(Ⅰ・Ⅱ)を選ぶ傾向。どのタイプかは志望校が毎年公表するので、最新の発表を必ず確認してください。

🎚 タイプは「当日点 重視 ⇔ 内申 重視」のものさし
Ⅰ(当日点 重視)Ⅴ(内申 重視)
当日点7:内申3当日点3:内申7

英語は英検などのスコアも使えます

英検・TOEFL・IELTSのスコアを当日の英語点に換算(読み替え)でき、当日点と比べて高い方が採用されます(不利になりません)。

資格換算(英語90点満点に対して)
英検2級80%(72点)を保障
英検準1級以上100%(90点)を保障

※2026年度入試の基準です。級・スコアの最新の取り扱いは、出願年度の大阪府教育委員会の発表でご確認ください。

🔤 英検は当日の英語点に「読みかえ」できる
英検2級
72点
90点満点の80%
英検準1級〜
90点
満点あつかい

当日の点数と比べて高い方が使われます(不利になりません)。

自己申告書とボーダーゾーン

出願時に「自己申告書」を書きます。各校が公表するアドミッションポリシー(求める生徒像)に沿って書くものです。合格ボーダー付近(ボーダーゾーン)では、総合点だけでなく自己申告書や調査書の活動の記録も見て、その学校の求める生徒像に合う人を優先することがあります。

日程(2026年=令和8年度入試)

区分内容日程
特別選抜学力検査・実技検査など2026年2月19日・20日
一般選抜学力検査2026年3月11日
一般選抜合格発表2026年3月19日

※合格発表とあわせて、自分の当日点と各学年の評定が開示されます。日程は年度ごとに大阪府教育委員会が発表します。

大阪の私立高校入試のしくみ

専願(単願)と併願

区分意味特徴
専願(単願)その高校を第一志望にし、合格したら必ず入学合格基準が優遇されやすい(合格しやすい)
併願公立などと一緒に受ける(押さえにできる)合格しても公立の結果を待って決められる
🔖 専願と併願のイメージ
専願
第一志望・合格したら必ず入学/合格しやすい
併願
公立などと一緒に受ける/押さえにできる

入試日は2月10日ごろ・実質1校だけ

大阪の私立はほぼ全校が同じ日に入試(2026年は2月10日)。そのため1次では実質1校しか受けられません。だからこそ、専願にするか併願にするかの選び方が大切です。

🗓 私立は同じ日に入試=実質1校だけ
◯ A高校
2月10日に受験
✕ B高校
同じ日で不可
✕ C高校
同じ日で不可

回し合格・1.5次/2次入試

回し合格(スライド合格)=第一志望のコースが不合格でも、下位コースの基準を満たせばそのコースで合格になる仕組み。1.5次・2次入試=定員に満たない学校が追加で行う入試(実施校・日程は年度で変わります)。

↩️ 回し合格(スライド合格)のイメージ
特進コース
✕ 残念…
進学コース
◯ 合格!

第一志望のコースが不合格でも、下位コースの基準を満たせば合格になります。

内申の扱い(私立は当日点が中心)

私立は当日の試験が中心で、内申は参考・出願の目安(最低基準)として使われることが多いです。公立とは逆と覚えておくと分かりやすいです。

授業料の無償化(保護者の方へ)

大阪府は2026年度から私立高校の授業料を全学年で無償化しています(所得制限なし)。標準授業料(年63万円)までを国と府の支援で補助し、対象校では授業料の自己負担がなくなる設計です。

※生徒と保護者が大阪府内に在住していることなどの条件があります。金額・対象は改定されることがあるため、最新・詳細は大阪府の公式ページでご確認ください。

無償化のあとも残る「公立と私立の費用差」

「私立も無償化なら、公立と費用は同じ?」とよく聞かれます。ここは正確にお伝えします。大阪府が無償化するのは「授業料」だけです(大阪府の公式にも明記されています)。入学金・制服・教材・修学旅行・諸会費などの「授業料以外」は対象外で、これまでどおり保護者の負担として残ります。

費目公立私立
入学金5,650円20万円前後(学校により差)
授業料実質無償(国の就学支援金)実質無償(大阪府の無償化・上限 年63万円)
施設設備費・教育充実費 などほぼなし私立特有の納付金あり
制服・教材・修学旅行・諸会費かかる公立より高めなことが多い

※入学金や施設費は学校によって大きく異なります。正確な額は志望校の募集要項でご確認ください。

数字で見ると(全国平均)

文部科学省の調査(令和5年度・全国平均)では、授業料以外も含めた1年間の「学校教育費」は次のとおりです。

区分学校教育費(年・全国平均)うち授業料を除くと
公立約35万円約31万円
私立約83万円約55万円

授業料が公私とも実質無償になった今、残る差は主に「授業料以外」の部分です。全国平均では私立が年20〜30万円ほど高く、とくに入学時の入学金・制服・教材などのまとまった初期費用で差が出やすくなっています。

💰 1年間の学校教育費(全国平均)のイメージ
公立
約35万円
私立
約83万円

授業料はどちらも実質無償。残る差は主に、入学金・施設費・制服・修学旅行などの「授業料以外」です。

📌 上の金額は全国平均(文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」)で、無償化が広がる前のデータであり、学校による幅も大きいため、あくまで目安です。塾代など学校の外でかかる費用は含みません。正確な費用は各校の募集要項でご確認ください。

公立×私立の併願パターン(よくある3つ)

パターン内容
A 公立本命+私立併願私立を併願で確保 → 本命の公立に挑戦(いちばん多い形)
B 私立専願で早期決定第一志望が私立なら専願で受け、2月に進路を確定
C 私立1.5次で再挑戦1次が不本意でも、公立より前に別の私立を確保

個別学習塾enから

🌿 大阪の公立入試は中3だけでなく中1・中2の内申も効きます。個別学習塾en(羽曳野市羽曳が丘)では、内申の積み上げと当日点の両面から、お子さま一人ひとりの「今の位置から志望校までの距離」を具体的にお伝えしています。早めの計画が、合格への大きな力になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 内申はいつから関係しますか?
A. 中1からです。中1:中2:中3=2:2:6の比率で、中3が3倍の重みですが、中1・中2も450点満点に含まれます。
Q. 私立と公立、どちらが先ですか?
A. 私立(2月10日ごろ)が先、公立(3月)が後です。
Q. 専願と併願はどう違いますか?
A. 専願はその高校に必ず入学する約束で受け、合格基準が優遇されやすい方式。併願は公立などと一緒に受けて「押さえ」にできます。
Q. 英検は使えますか?
A. 公立入試で英検2級=当日英語の80%、準1級以上=100%として換算でき、当日点と高い方が採用されます(2026年度入試)。

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