【通信制高校とは?】仕組み・種類・選び方をやさしく解説|全日制との違い・学費・卒業条件
「通信制高校」と聞くと、人によってイメージがバラバラかもしれません。じつは通信制はいま、もっとも多様で、もっとも増えている進路です。このページでは、通信制高校のしくみ・種類・学費・卒業条件・選び方を、保護者の方にもお子さま本人にも分かるように、やさしく整理します。
通信制高校とは?
通信制高校は、高校卒業の資格(高卒)が取れる正規の高校です。全日制のように毎日決まった時間に通うのではなく、自宅などでの自学(レポート)を中心に、登校(スクーリング)と試験を組み合わせて単位を取っていくのが特徴です。学年でしばられない「単位制」なので、自分のペースで学べます。
通信制を選ぶ生徒は年々増えています。2025年度には通信制高校の生徒数が初めて30万人を超え、高校生のおよそ10人に1人(約1割)になりました。不登校の増加や、学び方の多様化が背景にあります。「特別な進路」ではなく、すでに当たり前の選択肢の一つになっています。
出典:文部科学省「学校基本調査」(2025年度=令和7年度)。
全日制・定時制・通信制のちがい
| 区分 | 通い方 | 修業年限 | 学びの中心 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| 全日制 | 平日の昼間に毎日 | 3年 | 対面授業+定期テスト | 毎日通学して学校生活も送りたい |
| 定時制 | 夕方・夜間など(昼間部もあり) | 3〜4年 | 対面授業(時間が少なめ) | 働きながら・自分の時間も大切にしたい |
| 通信制 | 登校は少なめ(学校により幅) | 3年以上 | 自学(レポート)+スクーリング+試験 | 自分のペースで・体調や事情に合わせて学びたい |
※定時制も単位制を取り入れて3年で卒業できる学校が増えています。通信制は「最短3年」で、4年以上かけて卒業することもできます。
通信制の「卒業のしくみ」
通信制は単位制です。各科目で次の3つをこなして単位を積み上げます。全日制のような「出席日数」ではなく、レポート・スクーリング・試験で単位が認められます。
卒業の3条件
30単位時間以上
※卒業要件は文部科学省「高等学校通信教育規程」など法令で定められています。特別活動(行事・ホームルームなど)は1単位時間=50分です。前の高校から転入・編入した場合は、前の学校での在籍期間や修得単位を引きつげることがあります。
通信制は「多種多様」── まず種類を整理
通信制がわかりにくいのは、いくつもの軸でタイプが分かれているからです。次の4つの軸で見ると、ぐっと整理しやすくなります。
学費のめやす
学費は公立か私立か、そして通学日数・コースで大きく変わります。下は代表的なイメージです。
| 費目 | 公立通信制(例:大阪府立桃谷高校) | 私立通信制 |
|---|---|---|
| 入学料・入学金 | 500円程度 | 1〜5万円程度(学校による) |
| 授業料 | 単位制で安価(就学支援金で実質無料になりやすい) | 幅が大きい(コース・通学日数で変動) |
| 無償化・支援金 | 対象 | 対象(大阪府の無償化も対象。ただし単位制のため上限・算定が全日制と異なる) |
| その他 | 教科書・諸会費などで年 数万円 | 施設費・コース費・教材費など「授業料以外」がかかる |
※公立の金額は大阪府立桃谷高校(大阪で唯一の公立通信制)の一例で、年度・科目数により変わります。正確な額は各校の公式・募集要項でご確認ください。
大阪で通信制を考えるなら
公立を考えるなら、大阪府立桃谷高等学校(通信制の課程)が大阪で唯一の公立通信制です。学費がとても安く、入学者選抜は面接と書類が中心で、学力に不安があっても挑戦しやすいのが特徴です。スクーリング(登校日)は曜日が決まっているため、生活リズムをつくりやすい形です。
私立の広域通信制は、大阪府内にキャンパス(学習センター)を置く学校が多くあります。ネット中心で通学が少ないコースから、毎日通う全日型まで幅広いので、「どのくらい通いたいか」「どんなサポートがほしいか」から選ぶのがおすすめです。
※公立・私立とも、募集状況や入試方法は年度で変わります。大阪の公立は大阪府教育委員会、私立は各校の公式で最新情報をご確認ください。
卒業後の進路(ここが学校で大きく差が出ます)
通信制の卒業後は、大学・短大/専門学校/就職など全日制と同じように進めます。ただし、進路の手厚さは学校によって本当に大きく違います。大学進学に力を入れ、進学コースや予備校的なサポートを持つ学校もあれば、最低限のサポートにとどまる学校もあります。
向いている子・気をつけたいこと
🌱 通信制が合いやすい
- 自分のペースで学びたい
- 体調・特性・人間関係などで毎日の通学が負担
- 夢・仕事・スポーツなどと両立したい
- もう一度、落ち着いて学び直したい
⚠️ 気をつけたい点
- レポートなど自己管理が必要
- 友だち・行事は学校・コースで差
- 進路サポートは学校で大きく差
- サポート校利用は費用が二重になる
選び方チェックリスト
- ☑ 通学日数(ネット中心/週1〜/毎日)は希望に合っているか
- ☑ 学費の総額(授業料以外・サポート校費用も含めて)はいくらか
- ☑ 無償化・就学支援金でいくら軽くなるか(単位数の上限に注意)
- ☑ スクーリングの場所・曜日は通える範囲か
- ☑ 進路実績・進学コース・サポートは十分か
- ☑ 卒業まで続けられそうか(見学・体験で雰囲気を確認)
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