【農芸高校ってどんな高校?】偏差値・3学科(ハイテク農芸/食品加工/資源動物)・進路|大阪府堺市美原区

堺市美原区にある農業系の専門高校です。ハイテク農芸科(栽培)・食品加工科(製造)・資源動物科(動物)の3学科があり、資源動物科は動物の飼育管理を学べる大阪府内で唯一の学科です。約9万㎡の敷地に農場・加工場・畜舎があり、生徒全員が農業クラブに入って13の専攻に分かれて研究活動をします。「農業高校だから就職」ではなく、卒業生の8割前後が進学し、4年制大学へ進む生徒も約3割います。大正6年(1917年)創立で、校訓は「自律・真剣・探究」。

基本情報(早わかり)

正式名称大阪府立農芸高等学校(のうげいこうとうがっこう)
区分公立(大阪府立)・共学/全日制
設置学科農業に関する学科=ハイテク農芸科・食品加工科・資源動物科(学科ごとに募集)
所在地大阪府堺市美原区北余部595番地の1
募集人員(2026年度入試)200名=ハイテク農芸科40名・食品加工科80名・資源動物科80名
偏差値の目安(2026)43〜44
在籍者数567名(1年201名・2年196名・3年170名/2026年6月1日時点)
敷地約9万㎡(農場・果樹園・畜舎・加工場・販売所などを備える)
校訓自律・真剣・探究
沿革1917年(大正6年)大阪府黒山実業学校として設立認可 → 1929年(昭和4年)大阪府立黒山農学校 → 1940年(昭和15年)大阪府立農芸学校 → 1948年(昭和23年)大阪府立農芸高等学校/1957年 食品加工科・1958年 畜産科を設置、1987年 畜産科を資源動物科へ、1989年 農芸科をハイテク農芸科へ
主な学校行事農芸祭(11月)・収穫感謝祭・家畜慰霊祭・体育大会・修学旅行(2年)・芸術鑑賞会(3年)

アクセス・地図

住所〒587-0051 大阪府堺市美原区北余部595番地の1
電話072-361-0581(代表)・FAX 072-361-0684
最寄り駅駅から歩ける場所にはありません。南海高野線「初芝」駅から南海バス「平尾」行きで「農芸高校前」下車 東へ100m(所要 約10分)、または近鉄南大阪線「河内松原」駅から近鉄バス「余部」行きで「余部」下車 西へ100m(所要 約25分)。南海高野線「初芝」「萩原天神」「北野田」からは自転車通学が可能です
羽曳野・南河内から通学時間の目安は30分前後で、このシリーズのなかでは近い部類です。ただし最後はバスか自転車になります=近鉄南大阪線で河内松原まで出てバスに乗り換える(バスだけで約25分)か、南海高野線側まで出て自転車を使う形です。バイク・自動車での登下校は禁止で、通学は徒歩・自転車・公共交通機関に限られます。学校説明会や農芸祭も公共交通機関の利用が案内されています

※地図は住所をもとに表示しています。正門・通用門の位置は学校公式サイトでご確認ください。

どんな高校?

1917年(大正6年)に大阪府黒山実業学校として設立認可を受けた、100年を超える歴史のある農業の専門高校です。黒山農学校(昭和4年)→農芸学校(昭和15年)→農芸高等学校(昭和23年)と名前を変えてきました。学科も、1957年に食品加工科、1958年に畜産科が置かれ、1987年に畜産科が資源動物科へ、1989年に農芸科がハイテク農芸科へと変わって現在の3学科になっています。
敷地は約9万㎡。その中に農場・果樹園・畜舎・食品の加工場・販売所があり、植物を育てる/動物を飼う/食品をつくる/それを売るまでを校内でひととおり経験できる作りになっています。学校は「普通科目(60%)+専門的な農業科目(40%)」をバランスよく学ぶ学校だと説明しています。

3つの学科は次のように分かれています。

🌾 ハイテク農芸科=野菜・果樹・草花・デザインプラントなど園芸植物の栽培。植物生産工場などの施設で植物バイオテクノロジーやコンピューター制御も学びます。専攻は果樹・野菜・作物・草花造園。関西国際空港への門松の設置や、堺市都市緑化センターとの連携活動もあります。
🍞 食品加工科=菓子・パン・ジャム・味噌など食品の製造と販売。専攻は園芸加工・微生物利用・食品化学・製菓食品・食品流通。校外での「高校生カフェ」も展開しています。パティシエ・製菓衛生師・調理師・管理栄養士をめざす生徒の受け皿です。
🐄 資源動物科=大阪府内で唯一、動物の飼育管理を学べる学科です。専攻は酪農・養豚・総合環境・ふれあい動物。ウシの搾乳から乳製品づくりまで、ブタの交配から出荷・豚肉の加工までを一貫して学びます。

生徒全員が日本学校農業クラブ連盟に加入し、1年生の後半からそれぞれの専攻(各科の農業クラブ)に分かれます。2年生以降の「課題研究」「総合実習」では3学科13専攻でプロジェクト学習に取り組み、テーマを決めて研究し、発表して論文にまとめます。この活動は授業内だけでなく、放課後・土日祝・夏休みや冬休みも使って行われます。

地域・企業との結びつきも強く、本校産の豚肉は「のうげいポーク」として商標登録され、「農芸鴨」や「農芸ポークカレー」は大阪産(おおさかもん)に登録されています。食鳥処理・食肉処理業の許可を取った施設を持ち、校内の農場はHACCP推進農場です。2016年には創立百周年の記念事業として「百年の丘」が整備され、アルパカ・ヒツジ・ヤギ・ポニー・ウサギ・モルモットを生徒が管理して、地域に向けたふれあい動物園活動を運営しています。

📌 注意:大阪府立には「園芸高校」(大阪府立園芸高等学校・池田市)もあり、同じ農業系の専門高校です。「農芸」と「園芸」は別の学校で、場所も池田市と堺市美原区で正反対です。お調べになるときはご注意ください。

校風・特色

校訓は「自律・真剣・探究」。それぞれ「自分で自分の行動を律し、社会の一員として責任ある行動ができる人間になろう」「学習にも、運動にも実習にも、まじめに本気になって打ち込める人間になろう」「自らが培った知識や獲得した情報等を活用し、物事の本質を探究する精神を養おう」と説明されています。
学校が掲げるスクールミッションは「農業に関する必要な知識、技術、技能を習得するとともに、生命・自然・ものを大切にする心、規範意識、倫理観、勤労観等を備えた、人間性豊かな職業人を育成する」こと。めざす学校像は「生徒一人ひとりの夢をカタチにできる“感動とトキメキの学園”」、育てたい人物像は「豊かなチャレンジ精神を持った地域創生ジェネラリスト」です。
この学校の特色がいちばんよく出ているのは、11月の2つの行事です。ハイテク農芸科が育てた米・ネギ・ニンジン、資源動物科が育てた鶏・豚肉を、食品加工科が豚汁と炊き込みご飯に加工し、全校生徒と教職員が一斉に昼食をとる「収穫感謝祭」。そして命への感謝を込めて行う「家畜慰霊祭」です。学校の説明には「なかには愛情をもって育てた家畜をと畜し、食に供することもあります。それが農場での学習です」とはっきり書かれています。
生活面の決まりは、令和7年7月改訂の「生徒心得」に出ています。制服は所定のもので男女問わずどちらのスタイルも選べます(平成30年度入学生から新しい制服。スクールカラーは緑)。制服の改造・スカートを折る・ブレザーの中にパーカーなどは認められず、ピアス(透明なものを含む)・装飾品・カラーコンタクト・華美な化粧(口紅・マニキュア・タトゥーなど)は禁止。頭髪の染色・脱色・故意のパーマ・エクステ・奇抜な髪型は指導の対象で、特徴のある髪質・頭髪色の生徒は入学時に「地毛登録」を行います。
携帯電話・スマートフォンは、持ってくる場合は授業中・考査中は電源を切ってカバンの中に入れる決まりです。校内のSNS投稿は禁止されています。登校8:30・SHR 8:35〜、下校17:00(完全下校18:30/毎週木曜は17:00の「ノークラブデイ」)。最終下校は原則17時で、木曜以外は担当教員の付き添いがある場合に18:30まで、という形です。
クラブは、運動系が硬式野球・サッカー・水泳・女子バレーボール・男子バレーボール(同好会)・男子バスケットボール・バドミントン・少林寺拳法・山岳・ダンスボーカル、文化系が生物研究・写真・美術・茶道・華道・放送・クラフト・軽音楽(同好会)・歴史研究(同好会)・知財開発研究です。農業クラブの活動と並行して動く形になります。

出典:学校公式サイト ほか(学校が公表する教育方針にもとづく記述です)

コースと偏差値(2026年・目安)

コース・学科偏差値の目安
ハイテク農芸科44
食品加工科43
資源動物科43

出典:当塾が五ツ木模試の資料をもとに整理した合格目安です(五ツ木は大阪の中学生が受ける主要模試)。

卒業後の進路(公式データ)

農芸高校は農業系の専門高校ですが、卒業生の8割前後が進学します。大阪府が公表している卒業生の進路内訳(実人数)の直近3年は次のとおりです。

進路先2023年春
(178名)
2024年春
(184名)
2025年春
(187名)
4年制大学56名58名55名
短期大学15名6名12名
専門学校等78名78名84名
就職27名35名34名
その他2名7名2名
進学(大学・短大・専門)の割合84%77%81%
4年制大学の割合31%32%29%

※進路内訳は実人数(合計=卒業者数)。学校公式・大阪府の表記では令和4・5・6年度です。割合は当塾が計算しました。出典:大阪府「ERABO(大阪府公立高等学校・支援学校検索サイト)」大阪府立農芸高等学校のページ。

🔍 この数字の見方:「農業高校だから卒業したら就職」ではありません。就職は2割前後で、残りの8割前後は大学・短大・専門学校へ進んでいます。4年制大学だけで見ても約3割です。いちばん多いのは専門学校等(毎年78〜84名)で、製菓・調理・動物・農業系の学校へ進む生徒が中心です。
学校自身は「4年制大学、短期大学、専門学校、農業大学校を含め、約7割の生徒が進学」「就職者は約2割ですが、学校紹介による就職について、希望者全員が卒業時には就職先を決定させています」と説明しています。

主な大学の合格先(学校が挙げているもの)

農芸高校は「専門高校特別推薦」という枠を使えることを前面に出しています。研究活動や資格を材料に、総合型選抜・学校推薦型選抜で農学系の大学をめざす形です。

区分学校が挙げている合格先
国公立大学帯広畜産大学(畜産学部)、弘前大学(農学生命科学部)、山形大学(農学部)、岐阜大学(応用生物科学部)、岡山大学(農学部)、鳥取大学(農学部)、高知大学(農林海洋科学部)、鹿児島大学(農学部)、和歌山大学(観光学部)、京都教育大学(教育学部)など
私立大学近畿大学(農学部・生物理工学部)、龍谷大学(農学部)、東京農業大学(農学部・国際食料情報学部など)、麻布大学、北里大学、玉川大学(農学部)など

出典:学校公式サイト「進路実績」。※年度ごとの合格者数は公表されていませんので、「過去にこういう大学へ進んだ生徒がいる」という読み方が正確です。学校は「4年制大学のうち、農学系を中心に国公立大学には、2025年度は11名が進学」とも説明しています。

主な就職先(過去3年間の実績)

公務員が目立つのが特徴です。大阪府が公表している内訳は、国家公務員1名・大阪府公務員4名・堺市公務員1名・自衛隊6名で、あとは農業関連(造園・農業法人など)、食品関連(製菓・製パン・調理・製造販売・食肉加工など)、畜産関連(酪農・養豚・養鶏・厩務員・ペットショップ関連)、製造業・サービス業・医療福祉関連などです。

学校公式サイトは企業名も挙げており、日本製鉄株式会社、山崎製パン株式会社、株式会社551蓬莱、フルタ製菓株式会社、京阪園芸株式会社、ノーザンファーム(競走馬の生産牧場)、宗教法人 住吉大社(巫女・神楽女)などが並んでいます。

出典:大阪府「ERABO」大阪府立農芸高等学校のページ(主な就職先等・過去3年間の実績)/学校公式サイト「進路実績」。

取得できる資格

3学科に共通するのが日本農業技術検定(2〜3級)で、学校は「95%以上の合格率」と公表しています。そのほかビジネス文書実務検定(1〜3級)、初級バイオ技術者、小型フォークリフト・小型車両系建設機械の講習、危険物取扱者(乙種4類)。学科ごとでは、ハイテク農芸科がフラワー装飾士・造園技能士(国家資格)、食品加工科が菓子検定・料理検定、資源動物科が愛玩動物飼養管理士に挑戦しています。

出典:大阪府「ERABO」(取得できる資格)/学校公式サイト「農芸高校 6つの魅力」。

📊 以上は個別学習塾enが各校の公式発表(2026年10月時点)をもとに整理したものです。最新・正確な情報は各校の公式サイトでご確認ください。

入試の形と倍率(公式データ)

農芸高校は一般入学者選抜のみを行う学校です(実技検査のある特別選抜はありません)。学科ごとに募集人員が分かれていて、出願のときにどの学科を受けるかを決めます。

学校全体の志願者数と競争率

入試年度募集人員志願者数競争率
令和6年度(2024年春入学)200名195名0.98倍
令和7年度(2025年春入学)200名203名1.02倍
令和8年度(2026年春入学)200名202名1.01倍

※募集人員200名=ハイテク農芸科40名+食品加工科80名+資源動物科80名。出典:大阪府「大阪府公立高等学校入学者選抜における志願者数について」(各年度の一般入学者選抜・締切数)。

学科ごとの様子(令和8年度/2026年春入学)

学科募集人員第1志望者数合格者数
ハイテク農芸科40名42名40名
資源動物科80名83名80名
食品加工科80名77名80名

※「第1志望者数」は大阪府の志願者数の表の数(学科を第1志望として出願した人数)、「合格者数」は大阪府「ERABO」の前年度選抜結果の数です。3学科とも合格者数は募集人員どおりでした。なお大阪府の表とERABOでは、資源動物科と食品加工科の人数が入れ替わって載っています(数え方が違う可能性があります)。そのため当塾では学科ごとの倍率は出していません。

🔍 この数字の見方:学校全体では3年続けてほぼ1.0倍(0.98→1.02→1.01)で、募集人員と志願者数がほぼ同じです。ただし「全員受かる」わけではありません。学科ごとに見ると第1志望者が募集人員を超える学科と足りない学科があり、年によって入れ替わります。
あわせて、農芸高校のように複数の学科がある専門高校では、出願のときに同じ学校の別の学科を「第2志望」として書くことができます。大阪府が公表する志願者数の表には、その人数の欄があります(令和8年度の例=ハイテク農芸科を第1志望にした42名のうち、資源動物科を第2志望にした人が8名、食品加工科を第2志望にした人が24名)。学科別の数字だけを見て「こっちが入りやすい」と判断しにくい作りになっています。

合否の決まり方(一般入学者選抜)

要素満点中身
学力検査(当日点)450点国語・社会・数学・理科・英語を各90点
調査書(内申)450点9教科を各50点。中3の評定×6+中2の評定×2+中1の評定×2
総合点900点学校が選ぶ「タイプ」で当日点と内申にかける倍率が変わります

出典:大阪府「大阪府公立高等学校入学者選抜の方法(一般入学者選抜・全日制の課程)」令和9年度。

📝 enからの読み方:
① タイプⅢ=当日点と内申が5:5です。内申の6割を中3の評定がつくるので、いまからでも十分に動かせます。内申で先に土台を作っておくと、当日点の必要ラインがそのぶん下がります。
② 国語・数学・英語はB問題(標準的問題)です。難問をそろえた問題ではないので、取りこぼしを減らす練習がそのまま点になります。社会・理科は全校共通問題です。
③ 「学科を選ぶ」ことが受験の中身に入ります。ハイテク農芸科(栽培)・食品加工科(製造)・資源動物科(動物)で3年間に学ぶ内容が大きく違い、入学後に学科を変えることは前提になっていません。学校を見に行く段階で、どの学科かまで決めておくのが安全です。体験入学会は学科ごとの体験ができます。
④ アドミッションポリシー(求める生徒像)に「放課後や土・日曜日でも様々な教育活動に主体的に参加し、地道に努力できる生徒」とはっきり書かれています。ボーダーゾーン(下の注記のStep4)では、自己申告書と調査書の記載がこのポリシーに合っているかが見られます。農業クラブの活動が土日や長期休暇にも入る学校なので、ここは建前ではありません。

⚠️ 学力検査の問題の種類(A・B・C)と、当日点と内申にかける倍率の「タイプ(Ⅰ〜Ⅴ)」は、毎年度 大阪府が公表し、学校ごとに変わることがあります。受験する年度のものを必ず大阪府のホームページでご確認ください。参考までに、令和9年度(2027年春入学)入試について府が公表している農芸高校の内容は、国語・数学・英語が「B問題」、タイプは「Ⅲ」(当日点と内申が5:5)です(令和8年度入試も同じでした)。
なお合否は、総合点の高い順に募集人員の90%までを合格とし、残りの「ボーダーゾーン」では自己申告書と調査書の「活動/行動の記録」がその学校のアドミッションポリシーに極めて合致する者を優先的に合格とする手順(Step4)が入ります。

合格の目安

3学科で偏差値の目安はほとんど変わりません(43〜44)。学科は「学力で選ぶ」のではなく「3年間やりたいことで選ぶ」学校です。

コース・学科偏差値
(2026)
内申
9教科(45点満点)
定期テスト
5教科(500点)
実力テスト
ハイテク農芸科4424〜2950〜58%40〜48%
食品加工科4324〜2950〜58%40〜48%
資源動物科4324〜2950〜58%40〜48%

五ツ木模試について:合格の目安はおおむね上記の偏差値帯と同程度です。正確な合格可能性(A判定)ラインは最新の五ツ木の進学資料、または個別学習塾enの面談でご確認ください。

⚠️ 数値の信頼度:偏差値は五ツ木模試の資料をもとにした当塾の目安です。内申・定期テスト・実力テストの数値は「enの指導経験にもとづく塾の目安」であり、学校が公表する公式基準ではありません。大阪の公立高校は、入試当日点+内申(調査書=中1〜中3の9教科評定/合計450点満点)の合計点で合否が決まります。学校が選ぶ「タイプ(Ⅰ〜Ⅴ)」により内申と当日点の比率が変わります。

個別学習塾enから見たこの高校

🌿 「好きなことがはっきり決まっている子」にいちばん強い学校です。動物・食品・植物のどれかに本気の興味があるお子さまなら、普通科の高校ではまず経験できないことが3年間ずっとできます。しかも進路が就職に閉じていないのが大きく、専門高校特別推薦や総合型選抜を使って農学系の国公立大学まで届いた例が公表されています。「手を動かすほうが向いている」「勉強だけだと続かない」というタイプのお子さまが、研究と資格を材料に進学まで持っていける道です。
一方で楽な学校ではありません。農業クラブの研究活動は放課後・土日祝・長期休暇にも入り、生き物が相手なので休みの日に世話が必要な場面もあります。学校自身が求める生徒像に「土・日曜日でも主体的に参加し、地道に努力できる生徒」と書いています。「動物が好きだから」という気持ちだけで選ぶと、入学後にしんどくなります。加えて通学は最後にバスか自転車で、雨の日や冬場の負担も先に見ておきたいところです。ご家庭で迷われたら、10月24日(土)の体験入学会や11月8日(日)の農芸祭に実際に行って、お子さまの反応を見てから決めるのが確実です。 個別学習塾en(羽曳野市羽曳が丘)でも、進路の選択肢としてご相談いただける学校です。「今の成績からこの学校まで何が必要か」も、面談で具体的にお伝えできます。

よくある質問(FAQ)

Q. 「農芸高校」と「園芸高校」は同じ学校ですか?
A. 別の学校です。農芸高校は堺市美原区、園芸高校(大阪府立園芸高等学校)は池田市にあります。どちらも農業系の専門高校なので混同されやすいのですが、場所も学科構成も違います。
Q. 3つの学科はどう違いますか?
A. ハイテク農芸科=植物を育てる(野菜・果樹・草花・造園)、食品加工科=食品をつくる(菓子・パン・ジャム・味噌など)、資源動物科=動物を飼う(ウシ・ブタ・アルパカなど)です。3年間に学ぶ内容が大きく違います。
Q. 学科は受験のときに選びますか?
A. 選びます。学科ごとに募集人員が分かれています(ハイテク農芸科40名・食品加工科80名・資源動物科80名)。農芸高校のように複数の学科がある専門高校では、出願のときに同じ学校の別の学科を「第2志望」として書くこともできます。
Q. 入学してから学科を変えられますか?
A. 学科を移ることは前提になっていません。1年生の後半にはそれぞれの専攻(農業クラブ)に分かれますので、受験の段階で学科が決まっている形になります。体験入学会では学科ごとの体験ができますので、迷っている場合は先に行っておくのが安全です。
Q. 偏差値はどのくらいですか?
A. 3学科とも43〜44が目安で、学科による差はほとんどありません。
Q. 倍率はどのくらいですか?
A. 学校全体では3年続けてほぼ1.0倍です(令和6年度0.98倍→令和7年度1.02倍→令和8年度1.01倍)。ただし学科ごとに見ると、第1志望者が募集人員を超える学科と足りない学科があり、年によって入れ替わります。令和8年度は3学科とも合格者数は募集人員どおりでした。
Q. 大学には行けますか?
A. 行けます。4年制大学へ進む生徒は毎年3割前後(2025年春は187名中55名)です。農芸高校は「専門高校特別推薦」の枠や総合型選抜・学校推薦型選抜を使う形を前面に出していて、帯広畜産大学・鳥取大学・高知大学・鹿児島大学・岡山大学などの農学系、私立では近畿大学(農学部)・龍谷大学(農学部)・東京農業大学などの合格先が公表されています。
Q. 就職はどのくらいですか?
A. 就職は2割前後(2025年春は187名中34名)です。学校は「学校紹介による就職について、希望者全員が卒業時には就職先を決定させています」と説明しています。公務員(国家・大阪府・堺市)や自衛隊が目立ち、日本製鉄・山崎製パン・551蓬莱・京阪園芸・ノーザンファームなどの企業名も挙げられています。
Q. どんな資格が取れますか?
A. 3学科共通で日本農業技術検定(2〜3級)(学校公表の合格率95%以上)、ビジネス文書実務検定(1〜3級)、初級バイオ技術者、小型フォークリフト・小型車両系建設機械、危険物取扱者(乙種4類)。学科ごとではフラワー装飾士・造園技能士(国家資格)(ハイテク農芸科)、菓子検定・料理検定(食品加工科)、愛玩動物飼養管理士(資源動物科)です。
Q. 動物が好きなだけで入って大丈夫ですか?
A. ここは正直にお伝えします。農業クラブの研究活動は放課後・土日祝・夏休みや冬休みにも入ります。学校が求める生徒像にも「放課後や土・日曜日でも様々な教育活動に主体的に参加し、地道に努力できる生徒」と書かれています。生き物が相手ですので、休みの日に世話が必要な場面もあります。興味があることは大前提ですが、それだけでは足りません。
Q. 部活動はできますか?
A. できます。運動系・文化系とも10前後のクラブがあります。ただし最終下校は原則17時で、木曜は「ノークラブデイ」として17時完全下校です。木曜以外は担当教員の付き添いがある場合に18:30まで活動できます。農業クラブ(専攻)の活動と並行して動く形になります。
Q. 通学はどうなりますか?
A. 駅から歩ける場所にはありません。南海高野線「初芝」駅から南海バスで「農芸高校前」下車(約10分)、または近鉄南大阪線「河内松原」駅から近鉄バスで「余部」下車(約25分)です。南海高野線「初芝」「萩原天神」「北野田」からは自転車通学が可能です。バイク・自動車での登下校は禁止です。
Q. 学校見学はできますか?
A. 2026年度(令和8年度)は体験入学会 第2回が10月24日(土)13:30〜17:00、学校説明会が第2回12月19日(土)・第3回2027年1月16日(土)・第4回2月6日(土)いずれも9:30〜12:30に予定されています。申込は学校公式サイトのフォームからです。農芸祭は11月8日(日)で、こちらは中学校に配布される案内から申し込む形です。いずれも公共交通機関の利用が案内されています。
Q. どれくらいの成績で合格できますか?
A. 上の「合格の目安」表をご覧ください(内申・テスト点はenの指導経験にもとづく塾の目安)。大阪の公立高校は当日点+内申(調査書)の合計点で決まります。内申は中1〜中3の9教科評定が対象で、中3の評定が6倍で効きます。気になる方はenの面談で現状からの距離をお伝えします。
📍 個別学習塾en(大阪府羽曳野市羽曳が丘)では、お子さまの今の成績から志望校までの距離を具体的にお伝えしています。
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